変身
38件の記録
紬@tsumugu2025年11月24日読み終わった前触れもなく不意に家族に訪れた、想定もしない致命的な変化。 届かない双方の想い。飢えや経済的困窮に追い詰められ、障壁を想像力で超えてつながっていく心のゆとりも持てなくなり、分かり合えず、断絶していく家族。 お互いがお互いを大切に思っているのは確かなのに、救いをもたらすのは死というのは、切ない。




ノエラプトル@Di_Noel022025年10月27日読み終わったラストのあまりの不条理が衝撃で、ただもう開いた口が塞がらなかった。 変身が解けず、挙句家族に見捨てられたグレゴールが気の毒でならなかったが、なぜかまた読み返したくなるような、不思議な読後感。でも、家族が彼を守り抜き、最後まで見捨てないような展開になっていたら絶対つまらないし、こんな有名な作品にはなっていないんだろうなと思った。 ところで、作者のカフカは、変身した主人公の姿は、読者がそれぞれ頭の中で想像すべきだと考えていたそうだ。 この翻訳本では、「化け物じみた図体の虫けら」「かぼそい肢がたくさん(中略)チラチラうごめいていた」などと訳されているが、そこからどんな「虫けら」を思い描くのか、『変身』を読んだことのある人ひとりひとりに聞いてまわってみたい。 個人的には、「肢がたくさん」「弓なりの段々模様で区切られた丸っこい茶色の腹」という表現から、ムカデが頭に浮かんだけれど、うちの親はGだったらしい。 はたまた、キメラみたいな姿を想像する人もいるのかもしれない。 何にせよおぞましい変身であることには違いないが、こうやってあれこれ想像が膨らむのも、この作品の面白いところだと思う。



ユカ@yuka_her2025年7月13日ある朝夢から覚めると、自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変わっているのに気付いた から始まるのやばいな おもろ 驚くほど淡々と受け入れてことが進んでいく 父親の振る舞いがどうしようもなく嫌い こういうおじさん、父親、いる


- fjwrshny@fjwrshny2025年6月23日読み終わった生きていれば救いがなくただ受け入れるしかない運命や事象もあるだろう。いやしかし、それを受け入れてみたほうが案外楽だったりもするのだろうか。


大皿@zarabon2025年4月15日読み終わったグレゴールは、今の生活から抜け出せる理由がほしかった。それが虫になることだった。仕事を辞めることについて家族に理解をしてもらわなくていい。グレゴールにとって、自分が労働に向いている性格/能力であることは、自分がこの状況から抜け出せない理由でもあった。虫になったら、働けないし、家族も養わなくてもいい。グレゴールは読者を困惑させるくらい、虫として生きることに馴染んでいく。 同時に、この願望がどれだけ罪深いものなのかわかっていた。その罪悪感が、グレゴールがかわいらしい犬や猫ではなく、醜い虫になってしまったこと、あっけなく死ぬこと、そして家族だけが救われることに繋がっている。
夏しい子@natusiiko2025年3月11日読み終わった私はこの作品は ブラック企業で働いていたグレゴールが、脳血管疾患等で 障害状態になって、身体に障害を持ったために 普通に喋れず、麻痺等があって身体の見た目が虫みたいに 周りからは見えてしまったという話ではないかと。 働き手じゃなくなった息子を邪険にする父。 最初は献身的に看護しようとするも、見た目に怖気り態度を変える妹。 気持ちは息子を思うも、見た目を直視できない母。 という感じなんじゃないかなぁと。 支配人だって職場に出てこなかったのを 半日すら待てずに家に押しかけるって 思いっきりブラックでしょう。 それに対して母以外の家族は会社側を責めないのも 息子に働いてもらわないと家が立ち行かないからだよね。 本当に大きな虫だったら、第一発見時に、退治するか外に追い出すのでは?
廣 亜津美@hiroatme2025年3月11日読み終わったかつて読んだ「となりのカフカ」、「絶望名人カフカの人生論」とカフカ関係の本の連続して読んだので、「変身」も再読。カフカという人を知ってから読むと、またちょっと面白くなった

まお@mao_ssss2024年5月7日読み終わったあまりにも社畜&あまりにも不憫……こんなことがあっていいのかよ…報われなさすぎるだろ…………不条理どころじゃない…… 本編と同じくらいの文量でカフカの生い立ちやこの作品の生まれた経緯が知れて楽しかったです。カフカ、わりとはちゃめちゃ人間だな。
より@honeypie1900年1月1日読み終わった内容はみなさんご存知突然朝起きたら虫になっちゃったおじさん 「何も事態は好転しないまま話が終わる」って聞いてたので覚悟して読んでたのですが好転どころかずっと悪くなっていてほんまに最悪わたしは「現状維持」だと思ってたのですが「悪化」 最初は最悪〜wみたいな気持ちで読んでたけど笑い事じゃないことがどんどん起こっていく マジで普通に嫌な気持ちになる なりました 虫になっちゃったグレゴールさんはもちろん会社をクビになり、グレゴールさんの稼ぎで家族を養っていたので家族はそれぞれが働きに出なくてはいけなくなり、そもそも虫になっちゃったので全員から見るのも悍ましいくらいに思われておりうっかり見てしまったははおやは失神までするレベル 妹は最初献身的にお兄さん(グレゴールさん)を世話して部屋を掃除したり食べ物を差し入れたりしていたけど、いろんなことがあり家族中から邪険にされ始め最後の方はもう「あの虫が兄なわけない」「あいつを追い出さないといけない」「本当に兄さんなら自分で出ていってるはずだ」みたいな話になり、絶望 様々なところでグレゴールさんが家族に邪険にされてるエピソードを散々見せられた後、何も起こらないまま虫のまま死亡して、死んだことで家族は大喜びで仕事を欠勤し涙ながらに抱擁、やっとこんな生活が終わると歓喜 終わり 終わり!?!?!? この家の稼ぎはグレゴールさんがまかなってたんですよね?? 出張ばかりのサラリーマンをしていた勤勉なグレゴールさんがある日突然になってしまったばかりに家族から姿も見たくない扱いされ目があおうものなら失神、グレゴールさんも最初は家族の目に触れないよう神経を張り巡らせてたけど段々どうでも良くなってくる、どうでも良くなった結果色んなトラブルを引き起こし結局家族から「あいつを追い出さないとうちは終わり」みたいになる あのさあもう一回聞きますけどこの家の大黒柱はグレゴールさんだったんですよね!?元軍人、戦争が終わった後は父親の自営業→破産、どうにもならなくなって父親の尻拭いをするために借金返済+何年も休まることのない出張ばかりの会社員、ある日突然になってしまった瞬間もう家族からは疎まれゴミ以下の扱いをされる これさあ別に本当に虫になったんじゃなくて病気になってしまって介護が始まったとかでもこの話は成立するから気分が悪すぎる この人、なんかさあ最初から最後まで全然恨み言を言わないのもなんか怖い 邪険にしてくる威圧的な父親、体の弱い母親、自分を献身的に世話してくれていたが段々疲れて来ている妹、この人がちゃんと恨み言言ったタイミングって「この会社クソッタレじゃないか?」みたいな冒頭の独白だけでそれ以外は家族にも文句言わなかったし 一回だけこの人がオイ…とおもったタイミングって可愛がっていた妹のバイオリンの演奏を最初は気にしてたけど段々つまんねーみたいな顔してた間借り人3人に対してだけですよね? それで「妹の素晴らしい演奏を聴いて感動しないなんてお前らそれでも動物?」くらいの失望? しかもその時妹を音大に行かせられたらどれほどいいことか、クリスマスに学費のことを言って音大の話しようとしてたのにな〜みたいな回想も入る それで我慢ならなくなって部屋から出ていってしまったからに、間借り人たちは怒って契約を打ち切ってしまい、それでますます妹が「あいつを追い出さなければ」みたいになって、グレゴールさんが妹を思う気持ちと疲れ切った妹グレーテの「対比」 気持ちが…すれ違っている… たとえばこれが「なんで虫になったか」が理由が明確ならわかるし、なんか「罰」だったりしたらグレゴールがわるいね…になるし、なんかの「気まぐれ」ならその気まぐれをおこしたやつがわるいね…になるんだけど、な〜〜〜んもわからんまま虫になり解決する方法もないし結局そのまま死ぬのでひたすらに「なんだったんだこれ………」 誰かが悪いとか誰かに原因があるだろとかなくひたすらに「何これ?」が続いている 理不尽 そんな理不尽な中一つも文句言うことなかったグレゴールさん なんだろう… 妹もお父さんもお母さんも別に悪くなくてしかも虫になったのが悪いみたいなのも別にわからないし なにもわからない ひたすらに嫌な気持ちになる

























