
ぽいじ
@poiji
2026年8月29日

盤上の敵
北村薫
読み終わった
初めての北村薫作品。
「心休めたい、物語に癒しを求める人には本書は向きません」との著者自身の警告文にまずテンションが上がる。
一文一文が短めで、写実的・具体的な描写が多めで、
何となく東野圭吾みたいな、誰でも読みやすい文体に感じる。
家に侵入して主人公の妻を人質にした凶悪殺人犯と、家主である主人公の手に汗握る駆け引き!的なサスペンスなのかな?と思ってたけど、
話は現在=主人公の不可解な行動と、過去=主人公の妻の回想を交互に行きつ戻りつしながら進んでいくため、
物語が大きく動く中盤戦の終わり頃までは「どういうお話??」と思いながらページを進めることになる。
しかし、終盤からは怒涛の展開のラッシュで、衝撃のトリックと激鬱すぎる過去エピソードに脳を揺さぶられる😂
直接的な救いは無いものの、再生への希望に繋がる結末で締め括られるため読後感は比較的爽やかだった。
巻末の解説とか他の方のレビューを見た感じ、本作は他の北村作品と比較しても異質っぽいので、
他の作品にも触れてみたいと思えた。
