ユメ "新装版 デルフィニア戦記" 2026年8月6日

ユメ
ユメ
@yume_bookworm
2026年8月6日
新装版 デルフィニア戦記
ひと言で感想を語るなら、とにかく面白い!それに尽きる。 陰謀によって王座を追われたデルフィニア国王ウォルと、異世界から「落ちてきた」人間離れをした力を持つ少女(本当はもっと複雑な身の上なのだが、便宜上、少女と呼んでおく)リィ。運命的な出会いを果たした二人は、王座、そして囚われの身となった仲間を奪還すべく、波瀾万丈の旅に出る。 一見すると奇妙な組み合わせであるウォルとリィのコンビが愉快だなと感じて読み始めたら、たちまちこの二人に魅了された。作中では「因縁のおもしろさ」という表現が用いられており、なるほどと思う。 そして、私がこの物語にこれほどまでに夢中になったのは、主役である二人だけでなく、ウォルの軍勢に次々と加わってゆく面々もまた、こぞって魅力的であるからだ。 圧倒的劣勢である王の元へ馳せ参じる忠臣というだけで好感を持ってしまうが、ラモナ騎士団長ナシアスと副団長ガレンス、ドラ将軍にその娘シャーミアン——新たに登場する人物たちが皆揃ってキャラクター造形が活き活きとしており、この物語を好きになるなと言う方が難しい。 巻を措くあたわずな面白さで、あっというまに読み切ってしまった。これからシリーズの続きを追いかけてゆけるのが、本当に楽しみだ。こういう小説に出会えるから、やはり読書はやめられない。
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