北本新聞縦覧所 "黙殺 報じられない“無頼系独..." 2026年8月30日

黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い
面白かった。 泡沫候補と一括りにされ、メディアで報じられることのない(ネットで言われる「マスゴミは報じない!」とは違い、本当に報じられない)無頼系候補者たちを追ったノンフィクション。 各候補の強烈なエピソードや、長期間追ってきたからこそ見える意外と真面目な人となりなど、読み応えのある面白い詳細は本書を読んでもらうとして、日本の民主主義に対する著者の一貫した問題意識に頷かされた。 民主主義がより良くなるためには、選択肢は一つでも多い方が良い。決して安くない供託金を払い、有権者の選択肢を増やす行動を取った、人生を賭ける覚悟を持って出馬した候補者に対し、単なるイロモノとして冷笑的な目線を向けるのはいかがなものか。という問いだ。 先日、本書にも登場する後藤輝樹氏の訃報に接した。その際は「変わったポスターで出馬してた泡沫候補の人ね」と思うのみだったが、この本を読み人となりの一端などを知ると、本気で何かを変えようとした人物を失ってしまったのではないか、と喪失感のようなものすら感じた。 本気で何かを訴えようという立候補に対してはリスペクトを忘れないようにしたい。 また、選挙ウォッチャーの著者が近年のポスターハック術のような選挙活動に対してはどんな意見・感想を持っているのか、気になってきた。Twitter見に行ってもいいし、本書以後に出てる本があれば手に取ってみたい。
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