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北本新聞縦覧所
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@kitamoto_juran
ノンフィクション・新書・小説を好んで読みます。埼玉県北本市の小声書房さんの貸棚ブクブク荘の「北本新聞縦覧所」です。
  • 2026年7月10日
    新世界より(下)
    大変面白かった。 感想がまとまらないのでそのうち書きたい
  • 2026年7月7日
    真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】 (毎日文庫 き 1-2)
    とんでもない疾走感でバブルを駆け抜けた。 登場人物たちは皆、カネに取り憑かれカネに踊り最後はカネに裏切られる。 バブルが崩壊すると読み手は分かっている。だからこそ、登場人物の強気の行動に胃が痛くなるような焦燥感を覚える。 いわば「転落」という分かっているオチに向かって、癖がある魅力的な登場人物たちはどんな風に辿り着くのか気になって先を急いで読み切った。 序盤のミスリードが効いていて、最終的なオチが読み切れなかった。いい意味で裏切られて最後まで楽しめた。 万人におすすめの小説でした
  • 2026年7月7日
    新世界より(中)
    世界の謎の片鱗が垣間見えつつも節々から漂う違和感。下巻に手をつけるのが楽しみでもあり怖くもあります
  • 2026年7月5日
    新世界より(上)
    知人に勧められて読み始めた。続きが楽しみ
  • 2026年7月1日
    日本海軍400時間の証言
    日本海軍400時間の証言
    ずっと気になっていた本をようやく読めた。NHKスペシャルの内容をさらに掘り下げたノンフィクション 本書のテーマは『組織と個人』。 内心では無茶な作戦だと思っていても、そんなことをしては人道にもとると分かっていたとしても、このままでは国家が滅びると予想できたとしても、組織の空気に迎合し保身に走り、声を上げない。 海軍屈指のエリート集団である軍令部の元将校たちは現場の一兵卒を、無辜の民間人を、そして国家そのものを緩慢に死へと追いやった。 Nスペの放送タイトルがストレートに内容を表している 第1回 海軍あって国家なし 第2回 やましき沈黙 昔のことを高所から批評するような無責任さを許してくれない力がこの本にはある。組織で働く全ての人間に心当たりがあるような個々人のちょっとした無責任やその場その場での辻褄合わせが膨れ上がり悲劇的な敗戦へと繋がっていく。 全く自分とは関係ない、と言えない人はいないのではないだろうか。 --------- 以下、刺さった一節 「"反戦平和"というのは誰にも批判できない正論で、あまりに正論過ぎて思考が停止したり、反論や疑問の意見を抑え込んだりする恐れがある。(中略) 当時の背景や事実関係をしっかり踏まえた報道をしてほしい」
  • 2026年6月30日
    真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】
    舞台はバブル真っ盛りの証券会社。 土地を担保にした財テク、NTT株、金に踊り踊らされていく登場人物たち。後世の私たちにはハッキリわかる死亡フラグが散りばめられた桐野夏生らしい不穏さに満ちた上巻。 下巻も楽しみ。
  • 2026年6月24日
    豊臣家の人々 新装版
    豊臣家の人々 新装版
    あまりに良かった。 長編小説とはまた違う司馬遼太郎の良さを知った。 本書で描かれるのはタイトルの通り秀吉の周囲にいる豊臣家の人々。 短編でそれぞれの人生が司馬遼太郎節で書き綴られてゆく。 一代で貧農から時の権力者にまで上り詰めた秀吉にはなかなか自らの子が産まれなかった。淀殿のもとに秀頼が産まれるのは晩年。それ以前は縁者や公家などを養子に迎え後を継がせようとする。 秀吉一流の外交や秀頼の誕生が彼らの人生を流転させる。 秀吉の庇護を一身に受けた淀殿や秀頼も、秀吉の亡き後に家康の老獪さの前では赤子同然に大坂の陣で滅ぼされる。 天賦の才を与えられたのは秀吉であり、周りの者は普通の、いや、歴史の表舞台に出てくるにはあまりに場違いな一般人であった。彼と共に栄華を極め、彼の死去により没落した豊臣家。日本史上で類を見ない起伏に富んだ人生を強制的に歩まされた一族の物悲しい物語だった
  • 2026年6月23日
    ヤクザの子
    ヤクザの子
    大変面白かった。 虐待や家庭問題、教育問題に精通する石井光太だからこそ、「ヤクザの子」に肉薄したノンフィクションが書けたのだろう。 子という弱い存在をテーマにしたからこそ、弱者を徹底的に揺すりたかるヤクザの行動原理と、社会の積極的無関心がより鮮烈に浮かび上がる。 淡々とした筆致がむしろ読後の印象を強くする、そんな一冊だった。
  • 2026年6月21日
    ポジティブ病の国、アメリカ
    ポジティブ病の国、アメリカ
    大変面白かった。 米国では科学的な根拠の薄い、そして病的なまでの「ポジティブ・シンキング」が蔓延しているのではないかという指摘の書。15年以上前の本だが、全く古びない。 感想を一言にすると「ポジティブ・シンキングとは究極の自己責任論である」 仕事の失敗や成功、人生の不平不満、貧富、それは全て自らがポジティブであるか否かで決まる。 前向きに日々の暮らしに感謝し、目標を書き出し本気で願うことが夢を引き寄せる。 反対に自らの感情をポジティブにコントロールできなければ、幸せは逃げる。 この思考は乳がんの闘病にすら当てはまる。第1章から「乳がんになったことがいかに幸福か」を快活に語り合うピンクリボン運動のグロテスクですらあった。 本来の由来を探っていくと、カルヴァン主義の悲観的運命論へのアンチテーゼとしてポジティブ・シンキングは誕生した。 1980年代に米国企業がレイオフに乗り出すにあたり、去る社員を納得させ(「チーズはどこへ消えた?」)、残った社員の士気を維持するための方便として、ポジティブ・シンキングは大ブームとなる。 さらに人口へ膾炙するようになったのは、ポジティブ・シンキングを商売にする者、研修講師であるとかメンタルコーチ(いずれも少々怪しげな)者たちが、大した元手も大した根拠も不要な“心の持ちよう“に目を付けたことも大きい。 その帰結がリーマンショックであったのではないかというのも本書の独自性のある指摘だ。 サブプライムローンの危険性や市場全体への警鐘を鳴らすような金融アナリストは、「思考がネガティブである」という理由で金融機関内での評価が下げられていた。 ポジティブ・シンキングを利用した企業経営者という属性が数十年の時を経て、自らがポジティブ・シンキングにどっぷり浸かり、誤った判断を下す。寓話的ですらあるエピソードだった。                                                                                                                       今日の日本においても「ポジティブ」であることは無条件に良いことと捉えられがちだと感じていた。 直近の衆議院選挙において自民党が圧勝したのも高市首相の「ポジティブ」な振る舞いや「前向き」な言葉が有権者に受け入れられたからだと感じている(この文言は社会的事象への感想を意図したものであり、高市政権への支持不支持、特定政党への支持不支持ないしは肯定や批判を意図していない)。 こうした日本におけるうっすらとしたポジティブ肯定は、今後ひょっとするとネガティブな影響を社会に及ぼすのではないか、そんなことに思いを馳せた。
  • 2026年6月13日
    ユダヤ人の歴史
    ユダヤ人、と聞いて思い浮かぶのはホロコーストやイスラエル、商人や金融の世界で活躍する人、というふわっとしたイメージしかなかったので、少しでも解像度を上げるために読んでみた。 ・移住先では先住民に比べて土地が持てないため農業に従事しづらく、律法を守ることがユダヤ教の大切な教義であるが故に、文字の読み書きができる人が多く商業や手工業のような分野に多く従事することになった ・読み書きが得意であるが故に、ポーランドや東欧では貴族のもとで官吏として徴税などを担うことがあり、そうした反感が土壌となりホロコーストやポグロムの被害を被る遠因となった ・アメリカがイスラエルに次ぐユダヤ人の拠点となったのは、文化多元主義のアメリカの環境や見た目が近かったことによる他地域に比べた時の差別の薄さが影響 などなど、へぇ〜と思うことが様々あった。 シオニズムに対してはあまり理解が及ばなかったので、気が向けば岩波新書の『シオニズム』も読んでみたい 世界史の知識がないため、中世・近世に関しては大筋を掴むのがやっとになってしまった。 それが全体的な理解の浅さに繋がったのでそのうち山川の世界史教科書を読まなきゃなぁと思わされた
  • 2026年6月13日
    仕事と日本人 新版
    2026/06/13 日本経済新聞書評
  • 2026年6月11日
    テミスの不確かな法廷
    ASD、ADHDの方が日頃どう感じてどう世界を捉えているのか追体験した気分。 裁判官が探偵のように謎を解き明かす話の筋も面白く読みやすかった
  • 2026年6月10日
    ネット世論の見えない支配者
    ネット世論の見えない支配者
    文字細かめハードカバー500ページ超えの大部であるが、「SNSのある今日」の断面を詳細に見せられる一冊だった。 SNSの内部でアテンションを集めるアルゴリズムが働き、インフルエンサーが話題をより広げ、オールドメディアも怪しげなwebメディアもその話題を報じ、さらなるアテンションが集まる一連の流れが詳細に示される。 "たかがSNSごとき"が社会に影響を持ち過ぎていることにえもいわれぬ不快感を覚えているので、それは必然だったのか、と大変残念に思う。 アテンションを集める燃料は「信頼」ではないか。国家・社会といった大きな共同体への信頼から、隣人や家族そして自身の信頼まで、様々なレイヤーでの対他者への信頼が、注目の名の元に換金される。 この社会はディストピアなんじゃないかと嘆息したい方は是非。
  • 2026年6月1日
    元彼の遺言状
    元彼の遺言状
    キャラが立っている女性弁護士が主人公。主人公もそうだが、登場人物が皆キャラ立ちしている。そして憎めない。 話の展開にスピード感があり、あっという間に読み終えた。
  • 2026年5月27日
    はじめての戦争と平和
    戦争や軍事、そして平和の語りづらさを感じ続けていた。だからこそ読んでいて嬉しかった。興味のある方は必読の書。本書の土台の上での論争を必須にしたいくらいに思う。 第一部から早速新たな視点を得た 個人、国家、国際システムの視点で世界を見る。 例えばロシアのウクライナ侵攻で言えば 「プーチンの戦争」「ロシアの戦争」はたまたパワーバランスや価値観の違いいった構造として捉えるかにより、同じ事象でも異なる原因・解決案が浮かび上がる。 国際法を整備し、外交的な手段を尽くし、地域連合や同盟を用い、パワーバランスを取り、戦争を抑止する。それでも平和を維持するには一筋縄ではいかない。 宇宙やサイバー空間にまで戦域は広がり、平時と戦時の見分けはつきづらくなる。軍事力に留まらない総体的な国力や相互信頼、そして核兵器といった無数の変数が相互の協力を難しくする。 特に同盟における「見捨てられ」と「巻き込まれ」のジレンマについては、日本のみならず相手国も同様のジレンマを抱えている、というある意味では当然なことに気づかされた。 (たまたま今朝2026/05/27の読売新聞朝刊に同盟のジレンマに関する大型記事がタイムリーに出ていて興奮した [地政学ウォッチ]「同盟のジレンマ」揺らぐ世界 https://www.yomiuri.co.jp/world/20260526-GYT1T00306/ ) 軍事や安全保障の話が政府から出る度に条件反射的に反戦を叫ぶ左派、他国の脅威を殊更言い立てて日米同盟強化に思考停止する右派。どちらの立場を見てもうんざりしていたのが本音だったので、柔らかく平易に、それでいて必要な知識や思考回路が詰まっている本書は冷静で現実的な平和構築を作り出せる力を持っている。
  • 2026年5月19日
    ヒトラー、権力までの180日
    ヒトラー、権力までの180日
    大変面白かった。 結末は分かってるのにヒリヒリしながら読んだ。ヒトラーが首相に近づく動きがある度に「ダメダメ!」と声を上げそうになる。ヒトラーが首相になる、すなわち独裁者になるまでの半年間を追体験したような感覚。 読了直後の今も少しドキドキが収まっていない。 ヒトラーが首相に就任するその瞬間までの半年間、ナチ党は退潮傾向にもあり、首相任命権を持つヒンデンブルク大統領からもギリギリまで支持を得られていなかった。むしろ嫌われていた。 ナチ党幹部の穏健派で、ヒンデンブルク大統領や他党からの信頼も比較的厚かったシュトラッサーも離反。選挙活動に大金を突っ込むので党財政も破綻寸前。国会の第一党と言えども、むしろ追い詰められた状況。 ではなぜ首相に?大統領やシュライヒャー首相・パーペン前首相などの主流派の中での権力闘争と相互不信がヒトラーに首相の座を与えたと読み取った。 それだけではない、様々な変数がカチッと噛み合い、歴史は最悪の選択をしたのだ。 何よりも印象的だったのが、ヒトラーは誰よりも民主主義と選挙を信じていた。信じていたという言葉が違うのならば、真っ直ぐに民主主義と選挙を徹底的に利用し、使い倒した。 議会の過半数、過半数の得票率を得るために選挙活動に大金を注ぎ込み、得意の弁舌を活かすためにも遊説を徹底的に行う(真っ当な選挙活動のみをしていた、という意味ではない。突撃隊による暴力など、民主的ではない手段も用いていた)。 ヒトラーの言葉である「民主的な手続きに則って民主主義を破壊する」。まさにその過程を詳細に見せられた。 絶品の読書体験です。かなり分厚い本ではありますが、「気になる」方には積読リストの上位に持ってくることを強くオススメします。
  • 2026年5月17日
    幻獣ムベンベを追え
    探検ってワクワクしますね。高野さんの本、好きです。
  • 2026年5月13日
    独裁者の倒し方
    独裁者の倒し方
    非常に面白かった。 書名の通り、独裁者を倒すための案(例えばクーデター、暗殺、外国の介入等々)に対し、それがなぜ上手くいかないのか、ないしは上手くいった場合は何が要因であったのか、具体的な事例を豊富に挙げながら解説されてゆく。 具体的な事例が豊富というところがポイントで、自由な民主主義体制のもとで暮らす私から見ると、権威主義的な独裁国家のトンデモエピソードはまず純粋に面白い。 そしてそのトンデモには実は独裁国家を維持するための構造的な理由があることまでをも理解できることがこの本の最大の魅力。 新聞の片隅に載る遠い異国のクーデター未遂、北朝鮮の分析記事、ロシアの大統領の振る舞い、こうしたニュースの解像度が高まること間違いなしの一冊でした。
  • 2026年5月13日
    中央公論 2026年6月号
    司馬遼太郎が好きなので、特集に惹かれて数ヶ月ぶりに中公を読みました。 面白かった論考 司馬遼太郎――「人文知」と大衆を架橋した作家 ▼福間良明 幕末から昭和、日本海軍の系譜 ▼金澤裕之 国民が知っておくべき「次に来る戦争」のリアル ▼山口 亮 アメリカと世界を揺るがすエプスタイン文書とは ▼渡邊裕子
  • 2026年5月12日
    1秒って誰が決めるの?
    「時間を測る」ことの歴史や意味、そして1秒をいかに正確に定義するのか、分かりやすく知ることができた。 研究の最先端である光格子時計を用いて正確性を高めることで、どのような未来像が想像できるのかまで示されていて、科学への純粋なワクワク感がよみがえる。
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