夏しい子 "ふたご" 2025年4月5日

夏しい子
夏しい子
@natusiiko
2025年4月5日
ふたご
ふたご
藤崎彩織
これは私小説だよね。直木賞に選出されたものの、純文学寄りの作品。すっごく面白かった。 読みながら、月島がアメリカに行った後の電話での夏子の対応にもどかしさは感じるが、それは高校生の女の子なのだから仕方が無いのだろう。 「二度と会えなくなる」を避けたかった夏子だからこそ、周りから引き離されないように客観性を保ったまま距離感を意識していたのに、それを台無しにして我を通す月島。 読みながら、両方の気持ちが分かるだけに切なかった。けれど心の血を多く流したのは夏子だろう。
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