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夏しい子
夏しい子
夏しい子
@natusiiko
純文学と文芸誌が特に好きです。 海外小説やエンタメ作品もたまに読みます。 雑食です。 お気軽にフォローください。
  • 2025年5月22日
    スプートニクの恋人
    全体的に好きなタイプの小説だった。 色々気になるシーンはあったけど 特に私が印象深かったのは ミュウが自分がトップピアニストにならなくてもいい という話の後に語った ミュウの人としての薄さ、それが分かっていなかった頃のミュウの話だ。 そしてにんじん母の「正しさが分からない」と彼女に誰も話しかけなくなった話が辛く痛かった。
  • 2025年5月15日
    1973年のピンボール
    1973年は私の生まれた年だ。 なのでつい、『風の歌を聴け』の前に読んでしまった。 まぁ先に『羊をめぐる冒険』読んじゃってるけどね。 初期の村上春樹作品はいいね。スラスラ読める。 読み心地もいい。 双子に配電盤の説明をするところと「彼ってすごいんだから」は吹いた。 鼠が別れに来た時に、ジェイが物分かり良い返答をした時の鼠の反応が好きだ。村上春樹作品に物分かりのいい読者に春樹さんがツッコミ入れたみたいな感覚がした。
  • 2025年5月9日
    二人一組になってください
    デスゲーム物に飽きても、これは面白かった。 女の子の社会がよく描かれている。 スクールカーストとか一軍女子とか、そういうのが分からないという人も、何故そういうものが存在し そのスクールカーストに女の子たちがどれだけ 振り回され、大変で無視できないかを この小説で知ってくれたら良いなと思う。 女の社会って面倒くさいんだよ。 これは大人になったって続く。 だからこそ、この小説に出てくる色々な女の子たちの 気持ちを適当には流せないのだと感じた。
  • 2025年4月29日
    恋とか愛とかやさしさなら
    この作品好き過ぎる。 最初にSTORY BOXでこの作品の一部を読んだ時に「一穂ミチさんって凄い小説書く方だな」と思ったけれど この単行本にまとまったものは、私が読んだ一部よりもっと 深く掘り下げていて素晴らしかった。 外野の下衆さや、軽薄さがちゃんと描かれているところが読めて、個人的には満足だった。 莉子ちゃんに幸せになってほしいな。 新夏にも、そして啓久にも。
  • 2025年4月28日
    改元
    改元
    瑛子に最初に電話した時から、もしかしたらもっと前から? 始まっていたのかな。 『改元』は難しく、もう一度読み返してます。 『死者たち』はモズの鳴き声の話は「そういう話あるの?」と思わず調べちゃった。 くしゃくしゃに頭を撫でる描写だけで分かるのも良かった。 十の話になる前辺が特に好きだった。
  • 2025年4月26日
    文學界2015年8月号
    この号は太田靖久さん「かぜまち」が面白かった。 終わり方はイマイチだがそこまではとても良かった。 後何と言っても、島田雅彦さんの 「徘徊老人日記」に笑った。 吉村萬壱さんの「紅い花」は 今までの吉村さんとは少し違う感じがした。 槙田雄司さんの「雌伏三十年」は今月号は初回時に戻ったように面白くなった。 牧田真有子さん「屏風の領域」は読みやすかったものの、個人的に終わり方が不満足だった。
  • 2025年4月26日
    文學界2015年7月号
    『俳優してみませんか講座』岩井秀人さんが 特に面白かった。 引きこもりの若者がやりがち 思いがちな展開になるかと思いきや とても人物とその心を大事にしている物語だった。 西村賢太さん『芝公園六角堂跡』初めて西村さんの小説を読んだが ぐっと惹き込まれ 他の作品も読みたくなるほどだった。 『ミッシェル』荻野アンナさんも読みやすく良かった。 『伊皿子の犬とパンと種』長野まゆみさんは 今まで読んだ事のある長野さんの作品とは 違った感じがした。 『反知性主義に陥らないための必読書50冊』は 正直、私には難し過ぎた。
  • 2025年4月26日
    文學界2015年6月号
    特に面白かったのが マキタスポーツこと槙田雄司さんの 『雌伏三十年』 思わず声を出して笑ってしまった。 加藤秀行さん『サバイブ』と 杉本裕孝さん『ヴェジトピア』は 私的にはヴェジトピアの方が面白かった。 こっちは、ガツンとやられたなという感じ。 学芸会などで「木」の役をやった事で 自分が植物だと目覚めた女性だけでも 惹きつけるものがあるのに 他人になりすましての夫との文通も面白かった。 島本理生さん『夏の裁断』もとても面白かった。 ヒロインがM女という括りや締めになっていないところがいい。
  • 2025年4月26日
    文學界2015年5月号
    前田隆壱「朝霧のテラ」が一番面白かった。 銀の匙を思い出すような牧場が関係するお話。 馳平啓樹「自由の国」は終わりをもう少し読みたかった。ちょっと消化不良な感じ。 石原慎太郎「ある失踪」は普通に面白かった。 俳優の藤竜也さん「ストレンジャー・ブルース」は昔のものの再掲らしいが 中々面白かった。 藤竜也さんがこういう小説を書くとは意外。 髙柳克弘「高きに登る」は四月号の「蓮根(はすね)掘り」より面白かった。 山崎ナオコーラ「墓参記 第三回 織田作之助」 は私も津村さん好きなので興味深く読んだ。
  • 2025年4月26日
    文學界2015年4月号 (文学界)
    「抱卵期」と「ガーデン」と「カーディガン」が特に面白かった。 この三作品は、女性向けかな。 石原慎太郎「海の家族」は3月号の「ワイルドライフ」より こちらの方がぐっと入り込めて面白かった。 「切腹考」と「墓参記」は3月号の方が面白かったので、ちょっと残念。 「図書館に異変あり!」はとても興味深かった。 この号は宮本輝さん『潮音』の連載が始まった記念すべき号だった。
  • 2025年4月24日
    カフネ
    カフネ
    薫子が好き過ぎる。 せつなの作った料理が食べてみたい。 卵味噌や骨付き肉とか特に。 これは本屋大賞獲るわ、と納得のいい小説だった。 個人的にはもっとこの先が読みたいけれど あれはあれで、丁度いい終わりなんだろうな。
  • 2025年4月23日
    少女マンガはどこからきたの?
    少女マンガはどこからきたの?
    1930年代から1960年代の少女マンガを語る会の全記録。 私も生まれてません。 巴里夫さんと、ちばてつやさんは知っていた その時代に活躍されていた先生方の座談会みたいなもので構成されてる本で、昔のマンガの表紙もたくさん載ってて興味深い
  • 2025年4月21日
    乙女の密告
    乙女の密告
    面白かった。乙女の世界に京都弁が入ってくると急にコントのように感じられてクスッとする。 アンネの日記の中とスピーチコンテストでの乙女たちのことが交錯するので、話が進むほどにドキドキとしてきた。 密告される、密告者は誰だ、自分に必要な大事な言葉を思い出すように、どんどん高まり そこもアンネの日記と交わり名前に辿り着く時には ホッと息を吐くような心地で読み終わった。
  • 2025年4月15日
    カラマーゾフの兄弟(5(エピローグ別巻))
    カラマーゾフの兄弟(5(エピローグ別巻))
    ここで終わるんだ。がまず最初の感想 3巻ぐらいから、グルーシェンカのことを可愛いなと思い始めていた私はその対局のようなカテリーナがヒステリーっぽくなるたびに、よりグルーシェンカと比べてしまった けれどこの5巻ではアリョーシャに素直に、今の彼女の気持ちを話しているところで、少し見方が変わった。 まだイワンと、しなくていいような嫉妬や言い合いしそうだけど 幸せになってほしいなとおもえた。 私はあの、どうしようもないフィヨードルが一番好きだったから (途中からグルーシェンカに変わった)早々の退場で残念だった
  • 2025年4月13日
    カラマーゾフの兄弟(4)
    カラマーゾフの兄弟(4)
    4巻は長かった。ひたすら裁判だね。 ミーチャを応援する目線だとスメルジャコフは姑息に感じたけど、イワンとの会話を読んでると同情した。 父親殺しという言葉が出るたびに、ミーチャが3歳の頃にフィヨードルに忘れられてグリゴーリーに育てられたという、カラマーゾフの兄弟の冒頭のシーンを思い出した。 いくら下男だからって、グリゴーリーには恩があるのに、と。 さて、あの判決の後どう描かれていくのかな。
  • 2025年4月12日
    八甲田山死の彷徨
    映画が大好きだったので 読んでみました。 他の小説でも言えることだけど 映画を観てから、小説を読んだ方が 深みや面白さを楽しめると感じた。 映画では、徳島大尉が健さんマジックで ぐっと素敵になっているけれど 小説版は、小説版で良いのだけれど 健さんの徳島大尉とは違い より、軍人的になっている。 怖さの度合いは、やはり小説版もかなりのもので 夏に読むのが丁度いいぐらいでした。
  • 2025年4月12日
    地のはてから(上) (講談社文庫)
    大正時代初期から、半ばまで辺りの 北海道開拓移民の物語。 救いようが無いぐらいの不幸が襲い 現代や普段だったら、何とも思わないような些細な幸せが ちょこちょこある。 その繰り返しのような物語。 1章。2章辺りまで 暗く、不幸できつくても その後の、とわの物語まで読み進んでいくと そこからは一気に読んでしまった。
  • 2025年4月12日
    地のはてから(下) (講談社文庫)
    平和ボケしたジェットコースターストーリーに慣れてしまっていたせいか 不幸な面でも、幸せな面でも 劇的な展開を想像してしまうものの、この物語は 本当に生きている、生きていた人の物語のように淡々と進んでいく。 けれどだからこそ、ちょっとした何気ない小さな小さな幸せに 涙ぐんでしまう。 方言が読みづらいところも多少あるけれど とわの子どもとして、女として、妻としての考え方、生き方には 入り込みやすかった。
  • 2025年4月12日
    小銭をかぞえる (文春文庫)
    数作品、西村さんの小説を読み 西村さんの生き方、考え方に贔屓目感を持ってしまっているからだろう 私は女の方が嫌だった。 「何で西村さんにとって古書や藤澤 清造が特別だって分かってるのに その程度の扱いの言動ができてしまうの?」 とそれを分かってて一緒にいるんじゃないの? と女を責めがちに見てしまう。 とはいえ、やはり小心者でありながら癇癪もちで 金銭感覚、生活感覚はダメ人間の部類。 西村さんの小説を初読みの人はその感じが強いかもしれない。
  • 2025年4月12日
    優しいサヨクのための嬉遊曲 (新潮文庫)
    「サヨク」と題名につくものの思想色の強い物語ではなかった。 ロシアについて学んだ大学生がサークル活動としてサヨク運動をするのだが もっとゆるくて、エロおバカなところがある。 まるでおじゃまんが山田くんのような雰囲気。 文章の拍子みたいなものがあるからか 森見登美彦さんの有頂天家族のような感じもした。
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