彼らは読みつづけた "帝国第11前線基地魔導図書館..." 2026年8月31日

帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中 2 王国研修出向
*本の中の読書* 《「だっかっら、館内でモノ食うなっつってんだろぉがぁあ……!」 「ぎぇぇえぇぇ!」 芋のチップスを食いながら雑誌を広げていた平民出身の王国兵が、両のこめかみをカリアに拳で捩りながら挟まれ、苦悶の叫びを上げている。周囲はドン引きだ。 「アレクサンドル殿。その辺で勘弁してやってもらえないだろうか」 そんな修羅場へ横から声をかけたのはクルネアだ。カリアは不機嫌な視線を向ける。 「──あ、そ。良く言い聞かせといて」 兵を解放し、彼女は見回りに戻っていく。机に突っ伏す兵をからかう別の兵隊が集まる。 「おーい生きてるかー」「今日は司書殿機嫌悪いな」 クルネアはそんな彼へ微笑みながら優しく語りかけた。 「大丈夫か? これに懲りたら図書館での飲食は止めておけ」痛みにしかめた顔を上げる兵へと続ける。「読書は確かに飲食ついでにしたくはなるがな。兵舎でだけにしておけ」》 — 佐伯庸介著『帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中 2 王国研修出向』(2024年4月Kindle版、小学館eBooks)
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved