よいずみ "半分の月がのぼる空6life..." 2026年9月3日

半分の月がのぼる空6life goes on (電撃文庫 は 2-22)
副題の「life goes on」にもあるように、退院した裕一と里香の高校生活が描かれる6巻。ひとまずこれで完結らしい。 完治したわけではない里香の生活に制約はあるものの、ずっと窓の外だった世界に触れ、病院以外の場所で日常を生きる二人を見られることが嬉しい。 てかもうほんとに里香√のエンディングを見た後の後日談って雰囲気で。肩の力が少し抜けた日常の感じに、ギャルゲーをよくやっていた頃の懐かしさすら感じた。 裕一も裕一で、ずっと伊勢から出たがっていたのに里香のために伊勢で生きる決意をさらに固める。 少し未練があるが、それでも里香という大切な存在を離したくないと考える裕一の逡巡も良かった。 秋口の夕暮れで「宵の明星でしょ。金星だよ。」と里香が言っており、また誰かにとっての金星の描写を読めたのも印象深い。 あとそもそも秋らしい情景の描写が多い。暗くなると少し肌寒い感じとか、夕暮れの影が長い学校の感じとか。 思えばずっと冬と春の間の病院の中の描写を5冊分経てきてたから、余計新鮮に感じられる。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved