onigyoza
@onikyo974346
2026年9月3日
夏帆
村上春樹
読み終わった
初めて読む村上春樹作品。
夢かうつつか絵本の世界か。独特の世界観に、読んでいる間終始当惑した。
しかし終盤まで読むと、これは母と子の物語なのだと気づく。
娘を軽視してきた母と、幼少より母に不信感を抱き諦めていた娘とが、過去の不和を清算し協力をして、母の良からざる変化(作中ではシロアリ女王の憑依という象徴化がされるが、実際のところは父よりその可能性が示唆される更年期障害か)に打ち勝つという物語なのではないか。
つまり子が母の問題を母と共に解決して初めて母を理解する、という物語。
ありくいやらジャガーやら守護天使というのはその物語のための舞台装置に過ぎないのだ。
ここで父は、母の変化に気づかない、無害だが無能な描かれ方。あくまでも母子の物語。
母の問題を解決した後の場面では、何事もなく会話をし、母のことを改めて再発見する心情が描かれる。