
篠月あめ
@kainochiri
2026年9月6日

読み終わった
★★☆
短編集。
程度の差はあれど、釈然としない幕引きになっていたり、怪異や怪事について多くは明かされず不明瞭なままだったりで、読み終わっても消化不良のような気持ち悪さが残る。「この世にある不思議すべてに納得のいく説明をつけようなんてのは無理な話」という印象を受ける。しかし、やたらに怪談や伝承、オカルトに科学的な説明をつけることに対して無粋さを感じる私にとっては、この不快感は却って怪談の何たるかを知るが故のものとすら思えた。
また、各話それぞれ違った切り口、アプローチで読者の恐怖心を掻き立てようとする挑戦的な姿勢も感じる。
話の出来の善し悪し、好き嫌いとは別に、全体的に好感がもてる一冊。