まるまろ24 "民族はなぜ殺し合うのか: 新..." 2026年9月5日

民族はなぜ殺し合うのか: 新ナショナリズム6つの旅
民族はなぜ殺し合うのか: 新ナショナリズム6つの旅
マイケル・イグナティエフ,
Michael Ignatieff,
幸田敦子
冷戦後の世界を旅したルポルタージュになっており、旅した場所は旧ユーゴスラビア、ドイツ、ウクライナ、ケベック、クルド地域、北アイルランド。 著者は、自身を市民ナショナリストと称している。市民ナショナリズムとは、人種、肌の色、信条、性別、言語、民族性にかかわらず、その国の政治理念を支持する者はすべて社会の成員とするもの。 読んでて珍しいなと思ったのが、著者は'わたしのようなコスモポリタンもまた国を超えてはいない。ポスト・ナショナルな世界主義の精神は、結局のところ、市民に安寧秩序を保障する国家なしに存立しえない。'と言っていること。 この本が翻訳出版されたのが、1996年。 当時の日本だと国民国家批判が席巻していたような。著者は冷戦後の世界を的確に見据えていた。 出版されてから約30年。 国家の必要性は高まりこそすれ弱まる兆しはない。
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