
(nigiwai)
@nigiwaiwayway
2026年9月6日

平成遺産
みうらじゅん,
ブレイディみかこ,
川島小鳥,
川添愛,
最果タヒ,
栗原康,
武田砂鉄,
田房永子
読み終わった
著名人たちによる「平成とはなんだったのか」を語るエッセイ集。
東日本大震災、SMAPの解散、人工知能、ゆるキャラ、自分自身も経験してきた平成が他者の目と思考を通して流れ込んでくる。
読んでた時はそこまで思わなかったけど、今こうやって感想を書こうとすると、なかなかに人選のクセが凄かったように思う。
けれど、どの著者も「押しつけ感」が一切ない。ちょっとある感じの人もいたけれど、でも世間そのものが「押しつけ感」のある時代だったのだと思う。自己責任、個性を持つこと、そういった時代を肌で感じているから、著者の方たちは「もっと無駄があってもいい」「もっと目立たない人にもスポットライトが当たるべき」と書いてくれているのだと思う。
個人的にとても興味深かったのはエッセイ部分よりも、巻末の武田砂鉄さんと最果タヒさんによる対談だった。
“SNSなどでの発言は、主語が曖昧になればなるほど、大きくなればなるほど、網羅できた気分になり、細やかな感情や、感覚的な部分、個人的な部分を切り捨ててしまう。”
といったことを話していて、SNSは「一人ひとりが違った意見を自由に発信できる場所」ではなくて、「誰かによって計算し尽くされたバズに共感(感情)を操作される場所」なのではないかと思った。
現代は個性(キャラ)で目立っても潰されるし、ないと個性を磨かなくてはいけない(これはあくまでも個人的に)という圧力を感じてしまうし、なんか大変な時代を生きているんだな、むしろもっといっぱい本を読んで、自分が呼吸しやすい場所を現実にも頭の中にも欲しいなと感じた。
