
酸菜魚
@suancaiyu
2026年9月6日

読み終わった
@ 自宅
去年の10月に「気になる」しておいて、ようやく図書館で借りた。
読んでよかった。
資本主義と能力主義との距離の置き方を教えてくれるんだけど、これまで読んだことのある資本主義・能力主義に関する本と比べてちゃんと血が通っている、というかたまに出血しているくらい(文中で本人も「心の出血」と表現している)の生々しさがある。
強いと思っていた自分が鬱になって、ようやく見えた弱さが根底にあるから空回りしていない。
能力があるということは、環境や周囲の人間という外部リソースと自分の中にある内部リソースをうまく組み合わせてより良い結果を得ることができた場合のことを指す。能力は内的要素ではないのである。
それなのに、力という人間の内から湧き出るようなメタファーで語られることによって、能力が個人にあるものだと思い込んでしまっている。
能力があると今評価されているのは、たまたま資本主義というゲームが得意なだけであって、他の時代ではそうはいかないはずだ。
能力主義に疑問を抱くのは、強いビジネスパーソンであろうとしていた自分が鬱で弱くなってからである。強いままでは気付けないこの世の違和感に、気付かせてくれるとはいわないまでも、苦しんでいる人がいることを教えてくれるのが本なのだと思う。
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ちょうど並行して読んでいる『資本主義と、生きていく。』の別アプローチという感じ。冒頭書いたけど、こっちのほうが一人称的で、身に迫るものがある。


