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酸菜魚
酸菜魚
酸菜魚
@suancaiyu
嵩張るので最近はKindleだけど、辻村深月だけは絶対に紙で手に入れる。 30代男性 台湾が好き。
  • 2026年8月18日
    魔女になりたい
  • 2026年8月16日
    モモ
    モモ
    「人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」 よい生活のために、効率よくお金を稼いでも、生活は豊かにならない。寓話的。 攻略サイトを見ながらRPGを進める自分のことを考えた。 子どものときは時間がたっぷりあったから、同じゲームを何周もしていた。何回やっても純粋に楽しめていた気がする。それなのに、大人になってからは最初の1週でできる限りのサブイベントをこなし、アイテムを全て回収し、ボスの弱点を予習してから効率よく倒す。2周目をやっている時間はないのだ。楽しんでいるのか、作業なのかわからなくなってくる。エンディングに早く辿り着きたいのに、次は各地の精霊の祠を巡らなくてはならないなんて。どの順番で回ったら一番早く終わる? エンディングに早く辿り着きたい、なんて思っていただろうか。かつてはもっと長くこの剣と魔法の世界にとどまっていたいと思っていなかったか。 余暇を楽しむためのゲームに、効率を求めてしまっている。 読書も同じようになっているかもしれない。もっと自分のために、じっくりと本を読む時間をとりたい。 時間の花をください。
  • 2026年8月14日
    あなたを待っていない公園
    ひらりささんのインスタストーリーから
  • 2026年8月13日
    ゲームの王国 下
    下巻で急に50年ほど経過して、書かれた時点では近未来の2023年。びっくり。 脳科学SFが始まった。 疑いと密告で息の詰まるようなクメール・ルージュ時代が描かれた上巻が、下巻のある種爽やかな感じを際立たせる。爽やかといっても人が死にまくるけど。 子供のときに出会ったソリヤとムイタックの2人の天才が、それぞれ政治家と脳科学者という立場で人生を進んでいく。上巻で衝撃的な別れを遂げたものの、初めて出会った天才同士が心の底では惹かれあっているというのがいい。運命だ。たった一度、トランプで遊んだだけなのに、人生を変えるほどの出会いだったなんて羨ましい。 ソリヤとムイタック、太陽と水浴び、っていう名前もいいな。 ルールがしっかりと守られてその中での勝利を目指すのがゲーム。ソリヤはそれを腐敗したカンボジアの政治に持ち込もうと首相を目指す。ムイタックは脳科学を発展させた「楽しむこと」がプレイに求められるゲームを作り出す。 ゲームの中で再会して、次はあの場所で、と約束するシーンは心が熱くなった。 小川哲おもしろい! 次は『嘘と正典』かな。
  • 2026年8月12日
    バルカン・エクスプレス: 女心とユーゴ戦争
    来月クロアチアに旅行に行くからその前に読みたい
  • 2026年8月12日
    ループ・オブ・ザ・コード
    新潮社のサイトにあった小川哲と著者の対談ページを読んで。
  • 2026年8月10日
    モモ
    モモ
    友だちと2人、読書会をする。 せっかくだから、気になるけどなかなか読まなかった本を。
  • 2026年8月10日
    ゲームの王国 上
    デビュー作が好みだったので2作目へ。 日本SF大賞受賞作だけどどんな感じなんだろうと思い読み始めたら、カンボジアの史実がベースになっていて(ポル・ポトが登場人物として出てくる、ちょい役とかではない)驚いた。ほとんどカンボジアの現代史を知らない状態で読むことになってしまったことが悔やまれる。これ読み終わったら下巻に付いてる参考文献リストから1冊は読みたい。 輪ゴムと会話できたり、綱引きの神様を自分に宿したり、ファンタジーなところはあるものの、政治SF色が強い。少なくとも上巻の時点では、だけど。 文体や勢い、変な登場人物が淡々と変なことを納得しながら変なことをする感じは佐藤究の『テスカトリポカ』や『幽玄F』に近いように思う。 下巻へ進もう
  • 2026年8月1日
    イン・ザ・メガチャーチ
    ついに読んだ。 今という時をバコっと四角く切り取って持ってきて、朝井リョウという額縁で飾ったみたいな小説だと思った。 日経で連載されていたというのも納得のザ・今。 読み終えて最初に考えたのは、朝井リョウはこの小説で本屋大賞を取った時に何を考えたんだろう、ということだ。 大賞をとって、何十万部突破!と帯がついて、書店に大量に平積みされるの、小説に描いたことと同じようなことが自分の周りでも起きているように感じたりしたのだろうか。 でもファンダムはなさそうだし、ちょっと違うか。 『生殖記』とテーマ的に通じていると思う。 この長すぎる人生で我に返ってしまうと生きるのが辛いから、自分を使い切って何も考えないようにする。 生殖記ではお菓子を作り、本作では推し活に身を注ぐ。 人生は暇つぶしだ。暇に耐えきれなくなる前に、何かに没頭しなければならない。没頭するものが周りから見たらどんなに無意味に思えても、没頭できたもの勝ちなのである。 リョウ、めっちゃ我に返って人生生きてそう。だからこそこの話が書けるんだろうけど、メタ認知強すぎて「自分」になりきれない辛さとか、あるんじゃないかなぁ。
  • 2026年7月30日
    中動態の世界
    中動態の世界
  • 2026年7月26日
    光雨往来
    光雨往来
    5篇とも好きな物語だったなぁ。 読んでいると、台湾にいるときの感覚が蘇ってくる。「蒸しタオルみたいな空気」という表現がまさしくその通り。あの湿度が高くてねっとりした熱気に、食べ物の匂いと人いきれ。暑くて暑くてうんざりするくらいだけど、またその空気に包まれたくなる。 共通して、追い詰められる現実からの逃避が描かれているなと思う。気持ちを整理して乗り越えるために戻る場合もあれば、気持ちだけでも誤魔化すように逃避しないと生き続けられない残酷な人生もある。 『馬馬虎虎猫猫』っていう短編が一番好き。 まーまーふーふー。テキトー。 テキトーに生きたい。
  • 2026年7月25日
    殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス
    これを読む前に、太宰治の『走れメロス』を読んだ方が良い。その方がこの作品をもっと楽しめる! 走れメロスもだいぶ勢いのよい物語だけど、こっちのメロスは勢いの根底に鍛え上げられた逞しい筋肉が横たわっている。フィジカルである。筋肉があったから、できたのだよ。
  • 2026年7月25日
    南洋標本館
    南洋標本館
    台湾の日本統治時代、台湾で生まれた内地人と、日本の教育を受けた本島人が時代の波に翻弄されながら、植物学という綱を頼りに生きていくドラマ。 ソフトカバーの単行本で500ページ超え、壮大な物語だ。 幼少期から始まり、その色濃い生涯を閉じるところまでが描かれており、NHKの連続テレビ小説のようだ。 本島人として内地人から差別を受けていた陳が、今度はインドネシアにおいて日本人の永山として統治側に回ったときの心境が心に残った。 日本人名を名乗りインドネシア人を統治しながら、陳という本島人がいたことを決して忘れることができないという分離が重くのしかかっていて、心が締め付けられる。 植物学という実学にはならない学問について、熱を入れる学者たちの使命感とある種の諦念が印象的。 人間はいずれいなくなるが、植物はこの先も種を残し続ける。人間がいくら植物を分類したって、植物にはなにも影響しない。それでも、人間が地球に生きながらえる限り、植物学者は次の世代に自らの研究成果を継承し続けていくのだ。 戦時に求められる即物的なものと、植物学のようなロマンを追い求めるものとの対比が、この物語を戦争小説以上のものにさせているように思う。
  • 2026年7月17日
    見ること
    見ること
    『白の闇』の4年後を舞台にしたスピンオフ的作品。 白の闇を読んでいなくても話は成立するが、読んでおくことを強く推奨。あまり説明なく「あの4年前の悪夢」的に引き合いに出されるし、あの絶望感を味わった人々の4年後だとわかって読むと、感じることも変わってくるはず。 視界が真っ白になる謎の伝染病からの回復から4年、議員選挙の投票で80%以上が白票で投じられるという異常自体に対し、政府が決して正義とはいえないやり方で事態の収集にあたる。 白の闇は市民の目線だったが、本作は政府側の目線で物事が進んでいく。 白票を投じること自体は何の違法性もないにも関わらず、80%を超え民主主義が揺らぐような状態になると、白票が罪に起き変わりはじめる。市民は皆「白」ということばを避ける。政治家の間では、慇懃無礼なほどに回りくどい言葉遣いで相手の懐を探り合い、良心のあるものは去っていく。 サラマーゴによる、現代政治・民主主義に対する紛れもない反論・揶揄だと感じた。 ラストは救いのない終わり方。白の闇では出口が見えただけに、より暗く感じる。 サラマーゴの鉤括弧の使われない文体は相変わらず。見開きでスペースや改行が一切ないようなページもあり、読み応えはかなりあるので時間のあるときにどうぞ。
  • 2026年7月9日
    帰れない探偵
    帰れない探偵
    探偵のお話だけど、紀行のよう。 探偵の仕事をしながら、自分の国に、家に、帰れなくなった人生を思いながら過ごす女性が主人公。 探偵といっても、映画やドラマのように危険な目にあったりすることはあまりない。人の話を聞き、資料調査のために図書館に通い、探し物をする。任務が終われば、また違う国の任務へ就くために少しずつ慣れてきた街を離れる。 国や街を特定するような名詞は使われない。おそらく日本ではない国で日本人ではないと思われる登場人物が、日本人名(仮名)で呼称されたりするので、だんだんどこにいるかわからなくなってくる。日本語以外で会話しているようだけど、表現上は日本語で書かれる。これも想像の具体性を削ぐ。 探偵として偽名を使い、拠点の定まらない生き方をしている主人公の世間とのつながりのなさ、匿名性が読み手にも感じられるようにできているのかな、と感じた。 そのせいで、ずっと靄がかかったような感じのある作品。 それでも最後、ぼやけた輪郭線が急にくっきりとまとまるような場面がくる。 長い放浪から「帰ってきたな」と思わせる、とっても素敵な描写のために、靄の中を探偵と一緒に歩いてみるのをおすすめします。
  • 2026年7月7日
    光雨往来
    光雨往来
  • 2026年6月27日
    星やどりの声 (角川文庫)
    泣いた、やはり家族・親子の物語には弱い。 6人兄弟それぞれが悩みを抱えながら、父が欠けた家族の輪を繋いでいる。 小春とるりの双子の関係性が好きだったなぁ。 朝井リョウをぜんぶ読んだわけではないけど、あまり朝井リョウっぽくないというか、『イン・ザ・メガチャーチ』のような現代社会に対する問いや違和感が大きくテーマにある作品ではなく、シンプルにいい物語だと感じた。
  • 2026年6月21日
    傷病エッセイアンソロジー 絶不調にもほどがある!
    誕生日プレゼントに友人に贈ってもらった本。 上坂あゆみさん、相変わらずの勢い。中途入社の新しい人が急に午後から包帯ぐるぐるガーゼあちこちだったらそりゃドン引きされるよなぁ。笑 横向きに生えている親知らずを抜く話の漫画がはいってるんだけど、この怖さすごくわかる。マジで水道管切ってるみたいな凄まじい音がさせて歯を分割した後、メキメキ音を頭蓋に響かせながら逞しい腕の先生が踏ん張ってペンチで抜く。なんかもうこの時代に人力すぎないかと疑問を抱くくらい。もうちょっとなんかこうスルッと抜けるように医療技術発達しててもよくない?
  • 2026年6月19日
    十角館の殺人 <新装改訂版>
    大好きな辻村深月の名前の由来にもなっているのに、なんだか読めていなかった綾辻作品を読む。 サラサラ読めるし、先が気になってどんどんページがどんどん進む。 「あの一行」を体験できてよかった。 学生のときに読んでいたらミステリーにちゃんとハマっていたような気がする。今からでも館シリーズ読んでみたくなった。 「うみねこのなく頃に」の設定ってだいぶこれのオマージュなのね、というのを今更知る。
  • 2026年6月16日
    女のいない男たち
    高校生のときに1Q84を読んで以来の村上春樹。 最近村上春樹の文体のパロディをしている方の動画を見ていたのと、偶然私設図書館で見つけたのが重なり手にとってみた。 どうして村上春樹の文章はこんなにも独特なのに、スッと頭に入ってくるのだろう。人それぞれの脳の複雑なしわの隙間に入り込むために、アメーバのように自由自在に形を変えているように思える。 最後の書き下ろしの短編はすごく抽象的で難しい印象。 ほかの短編は村上春樹ワールド、という感じで面白く読んだ。 3編目の『独立器官』が好きかな。 ひとりの女性に心だけでなく、魂を奪われてしまった整形外科医の話。 本筋に関係ないけど、どうしてハンサムな秘書の男性は「もちろんゲイ」なの?
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