Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
酸菜魚
酸菜魚
酸菜魚
@suancaiyu
嵩張るので最近はKindleだけど、辻村深月だけは絶対に紙で手に入れる。 30代男性 台湾が好き。
  • 2026年6月11日
    寝てる場合じゃねえんだよ
    高校生のときにとらドラ!を読んで以来の竹宮ゆゆこ。(とらドラ!、1巻友だちに借りて読んで泣いて、涙の跡を最後の方のページにつけてしまったのを言わずに返した記憶がある。笑) そうだ、竹宮ゆゆこってこんな感じだったな、懐かしいなぁと思える変わらない色がある。 畳み掛けるようなギャグも健在。なんだか、UNOを思い出す。小さいギャグがテンポよく繰り出され、ドロー4でトドメを刺したと思ったらやり返されるみたいな、スピードを増しながら大きくなっていく団体技だ。 ときには冗長だが、それも含めて竹宮ゆゆこなんだと思う。 相棒を失った筋肉バカと、ひとりぼっちのモヤシが出会って新しく人生のバディになっていく。大学入学から夏までの短い期間の話だけど、これからもずっと2人で一緒にいて、人生を進んでいってほしい。 谷間の深さは懐の深さ。
  • 2026年6月6日
    早稲女、女、男
    結局みんな自分が可愛いのだけど、若さがそれでは満足させてくれず、自分ではない何かになろうとしちゃうんだよな。 早稲女のイメージはやはり持っている。実際に強い女性がたくさんいた。だが、現役の時に「早稲女」と意識した上で彼女らを認識したことはなかった気がする。おそらく、「早稲男」としての自認が薄かったからだと思う。 早稲女は早稲男がいないと成立しない、相対的なカテゴリなのだ。 「なにものかでありたいと足掻きながら、結局のところ枠からはみ出ることのできない、早稲田大学によくいるタイプのお嬢さんとおぼっちゃん。」 私です。
  • 2026年6月3日
    白の闇
    白の闇
    サラマーゴがノーベル文学賞を受賞したきっかけになったといえる作品。 視界がまっしろになり失明する伝染病が、ある男からなんの前触れもなく発生し、瞬く間に世界に広がっていく絶望的な状況を生き延びる人たちの物語。 コロナ禍の2020年に偶然復刊されたらしい。 未知の伝染病による恐怖、人間同士の差別、争い、略奪、暴力がありありと描かれている。読んでいて息が詰まるくらい。 失明した患者は政府により強制隔離され、使われていない精神病院に送られる。そこでは誰の助けもない中、目の見えないもの同士で暮らしていかなければならない。 最初は数人だったのが、やがて200人を超える。 食料の奪い合い、食料と引き換えの金銭要求、性的搾取が発生。誰も目が見えていないのに、人間は協力せず、一部の人間が他者を虐げてふんぞり返っている。そして復讐される。 ひとりだけ、失明していないことを隠して精神病院に隔離された女性がおり、その導きによって主人公のグループは精神病院を脱出できたが、世界はもう誰もが失明しており、すべてのインフラが止まっている。 街には食料、水を求めてさまよう失明した住民がおり、さながらゾンビ映画。 見える女性の導きで食料を手に入れ、どうにか安全な場所を確保。見える女性が世界の惨劇をグループに語る。 急に視覚が回復しだしたところで、この物語は終わる。 前半の隔離施設のシーン、後半の荒れ果てた街のシーン、どちらも緊張しながら読んだ。今にもなにかもっと酷いことが起きるんじゃないか、誰か暴れ出すんじゃないか、見える女性も視覚を失うんじゃないか。 視覚を失うと、人間は、社会はきっとこうなる、というリアリティのすごくあるストーリーだった。 見える女性は強く優しく、みんなの心の支えになっていたと思うが、女性の抱える孤独や精神的な負荷は度し難い。みんな目が見えないのを、自分が導かなければ、というプレッシャーは相当なものだと思う。自分だったらどうしているか想像もできない。
  • 2026年6月2日
    フォルモサ南方奇譚
  • 2026年5月29日
    ユートロニカのこちら側 (ハヤカワ文庫JA)
    透明書店でたまたま見つけた。 デビュー作から読めてよかった。 そしてかなり好きな作家だったので続けて別の作品を読みたい。 視覚、聴覚、位置情報、さらには思考といった個人情報を提供する代わりに収入を得られるアガスティアリゾートという特別区で、適応できる人とそうでない人の物語。 サーヴァントというAIアシスタントみたいな存在にみんな判断を頼っている。 この点現実がどんどん近づいてきているところで、AIの進歩はすごいと改めて思う。 正義と倫理と自由について問うような物語が、複数の主人公を介して展開していく。 ・物理的に見られているわけではないのに、ずっと誰かに見られている感覚に耐えられるか? ・他人の情報で再構築した過去を追体験してよいのか? ・行為ではなく、思想を根拠に人を逮捕していいのか? ・自分の過去から作られるレコメンドに従うことは、自由と言えるのか? リゾートに入れるかどうかはその人物の行いや思想によって判断されるのだが、安全とも危険とも簡単には言い難い「不確定要素の多い人物」がもっとも対処に困る、というのがおもしろいと思った。 安全な人はもちろん問題ないし、危険な人はあえて犯罪を起こさせて逮捕することで安全を保つ。安全とも危険とも言い切れない人は何をするかわからないから監視を付けなくてはいけないが、コストがかかりすぎる。 『予測の困難さ』が情報管理社会においてはもっとも取り扱いが難しいのだ。 これ、統計やディープラーニングをやっている方にとっては当たり前なのかもしれない。外れ値の取り扱いに時間をかけるくらいなら、無かったことにして排除してしまおう、となるのも無理はないような気がする。 どっちつかずな人間は、どっちにもなれなくて、いないものにされてしまうのかもしれない。
  • 2026年5月28日
  • 2026年5月26日
    その<男らしさ>はどこからきたの?
    広告が男らしさを再生産しているよね、という主張。 男らしさは時代を経て変わってきているが、それを定義しているのも男。その背景にはデキる男の異性モテ=能力主義と、家父長制が存在している。 面白かったポイントをいくつか。 ○アバクロは服を売っているのではなくて、夢や幻想を売っている。広告では白人男性が鍛え上げられた腹筋を見せているだけ。  たしかにー。でもアバクロ着ればカッコよくなれそう、って思ったんだよなぁ。夢や幻想を買っていたのか。 ○男性の美容においてケアが鍛錬的な意味合いで使われる。  美肌ケアとか脱毛とか、いろいろ男性向けが出ているけど、たしかに「男を磨いてモテよう」みたいな文脈の広告が多い。  スキンケアで人生の満足度を上げる、人生楽しく、のような自分向けのケアが女性向けの広告では謳われているような気がする。対して男性向けはあくまで異性に対してのアピールとして自己鍛錬を促すような感じ。 ○「バカとエロの大縄跳び」という呪縛  男たるもの、みんなでバカなことをして、エロい話にノらなければならない。そうしないと仲間に入れない、というホモソーシャルな関係のこと。たしかにこれは存在して、僕はなかなか入れなかった。バカなことをするのは恥ずかしかったし、エロい話にもうまく乗れなかった。  大縄跳びだったのか。引っ掛かったら後ろ指を指されて次からは仲間に入れてもらえなくなる。少し無理して輪に入って跳んでも、大縄跳びはずっと続く。  大縄跳びから外れてるから、この本読んでるんだろうなあ。
  • 2026年5月22日
    臆病者の自転車生活
    移動手段を手に入れると、途端に自分の頭の中に広げている地図が広く、鮮明になる気がする。 公共交通機関と自分の足しかないときには、自宅周辺と駅の周りだけがはっきりとしているだけなのに、自分で行ける範囲が広がればその分地図上のもやが晴れていくイメージ。 第三話「いつだって行ける場所にはいつまでも行かない」 そのとおり。 実家の近くに観光地や施設があったって、行ったことないって人多いのではないだろうか。ちょっと行くのめんどうだったりするもんね。 でも、移動手段があったら、自転車があって、それに乗るのが好きになっていたらどうだろう。自転車に乗るついでに、行ってみようか、と思えるはずだ。 妙蓮寺から真鶴に行ったり、苫小牧から支笏湖に行ったりと初心者がだんだんと長距離を走るようになり、さらにパンクの修理をできるようになったり、できることが増えていくことの楽しさ、興奮が伝わってくる本。 読んでて楽しかった。
  • 2026年5月18日
    世にも奇妙な君物語
    「世にも」感がちゃんとあって、エンタメとして面白い。 こっちがやってると思ってたら、同じことをメタ的にやられていた、という構造が好きだなぁ。 してやられた感が気持ちいい。
  • 2026年5月17日
    なぜ人は挨拶するのか
    挨拶は人にとってどういう意味・役割があるのか、と問いの表現を変えた方がしっくりくる内容。言い換えただけだけど。 挨拶は愛だ。 そばにいて、と苦しみの中で静かに訴える人に、ここにいるよ、と応える。暗闇に閉じこもっている人にはすぐには届かないが、関心をもって隣にいて、声をかけてあげる。こんにちは、具合はどうかな? 人は自分がもらった愛を、また人に渡すことができる。自分がしてもらった親切を、人に施すことができる。最初にもらう愛は、母親からだ。 全ての愛は回っている。 譲り合い 慈しみ合い 愛が地球を回してる
  • 2026年5月17日
    他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論
    組織の中で働く人のためのナラティブアプローチの本。 技術ではどうにもならない適応課題に対して、まずは自分のナラティブ(物語、置かれている状況、解釈)を捨てて、相手のナラティブを観察してみるところから始めましょう。 けっこうサラッと書いてあるけど、これをやってる間は物事は進まないし、煙たがられそうだし、根性が必要かだろうなと思う。
  • 2026年5月5日
    あなたが言わなかったこと
    読書は基本的にひとりでするものだけど、この本はよりひとりになって、自分自身と対話しながら読みたい本。 何気なく聞いている言葉について考えを巡らせるエッセイで、お寺が発行している月刊紙に連載されていたもの。書き下ろしの詩が数篇加えられている。 この書き下ろしの詩が大好きだった。 中盤に差し込まれている『生きる意味』という詩では、「いま・ここを生きる、それだけで意味がある」というメッセージを伝えている。 この考え方は自分にとってすごく大切で、またこの本で出会えて感激した。 何のために生きているのかを考えると、どうせいつか死ぬし、死んだらなにも感じないのだから生きている意味なんてない、という結論に至ってしまう。みんながみんなそうではないかもしれないが、少なからず自分はそう思う。 草むらで何かを啄んでいる鳥や、コンクリートの道をひたすら這っている虫をみて、なんのために生きているんだろう、と考えることもある。何して生きているんだろう、この鳥は。何考えてるんだろうな、と。 生きているのって苦しいのに、生きている。食べるためには働かなければならない。自然界の生き物は、食べるために命をかけている。 そうまでして、生きる必要はあるのか、と疑問に思っていたこともあった。 でも、いま・ここに生あるものとして存在していて、自分が自分であるということの偶然性を考えると、そのかけがえのなさに気付く。自分が意識ある存在として、目の前のこの世界を認識していること。これは、偶然の産物であり、一回限りである。 自分が自分として生きていることそれ自体が、かけがえのないことで、意味なのである。 でも、意味を感じるのは難しい。 この詩ではこう教えてくれる。 意味とは 己れの生を 静かに味わおうと こころに決めた者に 静かに 明かされる 人生の秘密だ 日々仕事や家事に追われるように生きているけれど、静かに、自分の生を味わって生きようと思った。
  • 2026年5月1日
    象の旅
    象の旅
    Podcast「私より先に丁寧に暮らすな」で鵜飼さんが人生イチの好きな本として紹介していて知る。 恥ずかしながらサラマーゴがノーベル文学賞受賞者だとも知らなかった、鵜飼さん、サラマーゴのことを教えてくれてありがとうございます。 16世紀、ポルトガルからオーストリアへ、マクシミリアン二世への贈り物にされた象が旅をする話。 史実に基づいた話だが、これもまたまったく知らず、マクシミリアン二世について調べたり、リスボンからウィーンってめちゃ遠くない?とGoogleマップを見たりした。 象が旅する話なのだけど、象というより象をとりまく人間が面白く描かれていた。象遣いのインド人、スブッロ、キリスト教徒か聞かれたらまあまあです、と答えたり、哲学的なことを言ったり、かといえば象の毛を売りつける商売をやってマクシミリアン二世に嫌われたり、人間味があって面白いヤツ。 セリフもあるのだけど、鉤括弧は一切使われず、地の文に全て書かれる。紙芝居のように、口頭で語られる伝承の文字起こしというとわかりやすい。語り手は著者のサラマーゴ。史料が足りなかったとか、たまに言い訳を入れてくる。 いい本だった。 16世紀のヨーロッパで象がどのように民衆から見られているか、象とともにヨーロッパに渡ってきたインド人は何を思っているのか、貴族・軍人は何を大切にするか、港は汚いこと、そのほかたくさん。 何回か読み返したくなる本かも。今回は図書館で借りたけど、買おうかな。
  • 2026年4月25日
    過疎ビジネス
    横山記者と、問題意識に賛同した多くの協力者による、非常に社会的意義のある報道。 エピローグの最後、この6行にまとまっている。 この先の地方は人口減少に拍車がかかり、否応なく過疎化が進む。 過疎自治体は国から投じられた補助金や交付金で延命を続ける。 そこに目をつけた都会のコンサル企業が言葉巧みに群がってくる。 官民連携の名の下に行政機能の外部委託が進められ、地域は自ら考えることを止める。 やがて自治体行政はコンプライアンス意識が根本から崩壊した「限界役場」と化す。 そんな地方創生が死ぬ日が来ないことを願う。 ○地方のプライド 地方創生という言葉が私はあまり好きではない。 地方は創生されたいと思っているのか?と疑問に思っている。 上の引用にもあるが、人口減少に歯止めがかからない状態では、延命措置にしかならない。それは自治体同士の人口の奪い合いであり、消耗していくだけだと思う。 一部の力を持った自治体が人口の奪取に成功し、他の自治体は寂れていくだろう。 「寂れていくのは仕方ないけど、いい寂れ方をしていきたい」といったような町議の声が印象に残った。地方創生とは、自治体、住民の尊厳の話なのかもしれない。 ○アナキズム 首長と議会が考えることをやめてコンサルに丸投げした結果、コンサルに乗っ取られ、企業版ふるさと納税制度の穴をついた寄付金還流ビジネスで好き放題にされてしまう、という話だが、以前読んだ「シン・アナキズム」が想起された。 デベロッパーは町の発展に責任を持ってくれない。失敗しても逃げるだけ。そこに住んでいる住民こそが町を作っていかなければならない、というアナキズム的考えの必要性が改めて理解できた。今回はコンサルだが、やはり外の力に頼りすぎず、自らが主体性を失うことなく町を作っていくのだ、というマインドが必要不可欠なのである。
  • 2026年4月20日
    若い読者のための宗教史
    若い読者のための宗教史
  • 2026年4月19日
    スター
    スター
    本来比べられないものを比べてしまうこと、あるよなぁ。 映画とYouTube動画、高級料理と完全栄養食。満たそうとしている欲求は違うのに、自分が大切にしている方がどうしても尊いものに見えてしまう。 引っかかったというか、軽い衝撃を受けた比喩表現がある。 “「そんなの」尚吾は、応援歌でも歌うかのように言う。「俺たちが選んだ道のほうがいいに決まってます。こんな動画が名作映画みたいって持て囃されるの、やっぱり間違ってますから」” YouTubeで世に名が出ていく絋に対する負け惜しみみたいなことを言う尚吾を描いている場面。 応援歌は、自分自身に言い聞かせるように、自分の心が負けないように歌うってことか。 確かにそうかもしれない。気を抜いたら崩れてしまいそうな精神を、騙し騙しでも前に向かせる方法の一つが応援歌を歌うこと。 歌を歌っていたら、他のことは喋れない。自分の考えの正しさが揺らぐようなことを喋らないように、応援歌を歌うのかもしれない。
  • 2026年4月19日
  • 2026年4月19日
    あなたが言わなかったこと
  • 2026年4月19日
    スマホを置いて旅したら
  • 2026年4月18日
    象の旅
    象の旅
読み込み中...