
フジワラ
@hujiwara2
2026年9月7日
通り過ぎゆく者
コーマック・マッカーシー,
黒原敏行
読み終わった
量子力学のあたりなど自分で咀嚼した言葉と思えず、単に自分の父親と関わりのあった学者を列挙しているだけとしかみえなかった。その世界に踏み込んだ粘着というか主体性が感じられない。
弾丸の早さのK=1/2mv^にしてもニュートン力学なのだから高校生でも分かる話なのに、それを「熟知している人でしたね」というのも随分な皮肉だ。
そこでようやくウェスタンは妹の才能をみて数学を諦め物理ですら諦めたからこの仕事をしているということに気が付いた。
この物語はボビー・ウェスタンの悔悟だったんだなと思うとアリシアの「言葉では語り得ない」という考えがさらに彼を追い詰めている気がする。
私には最後の一行も心の安らぎを得られたとは思えず惨い話だと思った。

