のぼりおり "「東洋」哲学の根本問題 ある..." 2026年9月7日

「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦
『意識と本質』『意味の深みへ』を読んだ際に井筒俊彦の思索がもつ射程の広さと深みに、(理解が及ばない部分も少なくなかったが)大きな面白さを感じたし、いまでも「この話は井筒が言っていたあの議論と似ているな」などと思うことがある。 本書は「ある」「空」「無」などをめぐる「東洋」哲学の考え方、そしてその根底に迫ろうとした井筒の思索を追う。なお、「東洋」が括弧付きになっているのは、仏教やイスラーム、インド哲学といった地理的な東洋の哲学だけを領域とするのではないからである。 終章では井筒が突き詰めなかった部分にまで踏み込み、著者なりの論を示しており、その着地点は意外性もあり面白い。あらためて井筒俊彦の著作にも手を伸ばしたくなった。
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