毛糸
@sUMAi_819
2026年9月7日
ヤクザときどきピアノ
鈴木智彦
読み終わった
図書館本
以前、YouTubeでどなたかが紹介しているのを見かけて気になっていた本。誰かは忘れてしまったのだけど。ようやく読むことができた。
わたしは今年、ピアノに助けられた。
5歳から10年ほど習っていたピアノに。
まったく触れなくなって15年くらい経っていたピアノに。
今年、驚くべきことに、脳梗塞になった。
まだ30代なのに、である。
麻痺とは、体を思うように動かせないとはこういうことかと実体験し、出来なくなったことを見つけては心が淀んでいくような日々だった。
急性期病院からリハビリ病院に転院し、院内に一歩足を踏み入れた瞬間に、最初に目に飛び込んできたのはグランドピアノだった。
その上には「患者さんのリハビリ用です」と注意書きのパネルが載っていた。
そう、私はまさにピアノのおかげで指のリハビリがうまくいったのだ(たぶん脳も)。
最初はドレミファソラシドを弾くのにも背中に汗をかき、体は傾き、指ごとの音量もバラバラだった。それが、退院ごろには簡単な曲なら両手でスムーズに弾けるまでになった。
ピアノには感謝してもしきれない。
ときどき、他の入院患者の方(ほとんどがお年寄り)が近くで拍手をしてくれたり、杖でリズムを取ってくれたりしたのもとてもうれしかった。入院中の素敵な思い出である。
著者の方に伝えたい。
発表会のために懸命に練習した曲は、演奏経験のある曲の中でも、とくに身体に残るようです。
何十年経っても。
たとえ脳梗塞になっても。
