まきの "こんなにも多くの人が、マリア..." 2026年9月7日

まきの
まきの
@komakino
2026年9月7日
こんなにも多くの人が、マリアナ
こんなにも多くの人が、マリアナ
マリア・ジュディッテ・デ・カルヴァーリョ,
木下眞穂
この抑圧、この諦念、このありふれた悲惨な結末、<わたしたち>が物語られた本。 表題作をつらい気持ちで読んでいたら短編集と気づいて、正直なところ助かった。こんな透徹な筆致でえんえんと書き綴られたら耐えられなかったかもしれない。 『星の時』でマカベーアが埠頭へ船を見に行っていたように、変わりばえのない毎日を繰り返す勤めびとが船を見る短編が入っている。読んだタイミングがほぼ同時だったので、偶然だけど忘れがたい一致だった。わたしたちの乗る船は永遠に出航しない。
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