木村久佳 "金環日蝕" 2026年9月8日

金環日蝕
金環日蝕
阿部暁子
阿部暁子、はじめて読んだ。 目の前で起きたひったくりの犯人を見つけた。あとは身柄を確保するだけ。だけどーー、のあとがすごく練られたミステリ。400ページ軽く超えてくるけど、バーっと読めるテンポ感だった。 なるほど「それでも信じていく」という言葉がぴったり合う作風だった。カフネはまだ読んでないけど、きっと同じような風合いを感じさせてくれる気がする。どうしようもないこととかままならないことでいっぱいいっぱいでも、あったかいものもある、というのを教えてくれるストーリー。 一点残念だったのは、たまにキャラクター感でかなりコミカルなやりとりが発生するのだけど、それがラノベ感増し増しで、私にはノイズに感じられた。解説の瀧井朝世さんいわく「ハウルの動く城」のダイアナ・ウィーン・ジョーンズの影響だそうなんだけど、そうだっけ???そうだとしてもここまでではないような……という印象。
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