
靜
@imadokokokodayo
2025年2月1日
方舟
夕木春央
読み終わった
なんて気の重い読後感。手の平で転がされ切った上で提示される真実に、それまでの行動言動が反転していくのは一種爽快だけど結末のえぐさが強調されて顔を顰める。“死んでもいいのは、死ぬべきなのは誰か?”と問うた時点で避けられない結末だった。底意地が悪いね。面白かったです。
舞台である地下建築『方舟』についての掘り下げがもっとあればいいなと思うけど、そうなるとどうにも主軸がぼやけてしまうだけだから、舞台背景はもちろん人物の内面描写も最小限にして最後の反転の衝撃に備えるような一点集中の物語構成だった。なので結末のえぐさのわりに軽やかな読後感でもある。カタルシスを圧縮させて、それで汚物を拭くような無情さがグッとくるラストの絶叫が最高でした。