
和月
@wanotsuki
2026年9月9日
ハウスメイド3
フリーダ・マクファデン,
高橋知子
読み終わった
シリーズ完結編。
相変わらずテンポ感がよく読みやすい!あっという間に読み終わってしまった。
1巻、2巻と比べると話の立ち上がりが少しゆっくりで、不穏な空気を感じながらも正体を突き止めきれないもどかしさが続く。
前作まではほぼ全員敵というか、主人公のミリーにとって害をなす可能性が高い人物に囲まれており、未知への恐怖や警戒が物語の主軸となっていた。しかし今回は、エンツォやニコ等の信頼する家族から生じる不安も含めて恐怖へのトリガーになっている。真綿で首を絞めるようなスリルの方向性が新鮮だった。
個人的には、以前のタイプの怖さが好み。
また、このシリーズの魅力である主人公の暴走が、今作は控えめな印象。
勿論、歳を重ねて母となったミリーが思慮深く慎重になったことは好ましく、20代の彼女を知っている身として、平穏な生活に落ち着いた姿は素直に喜ばしい。ただ、これまでは後半からフルスロットルに暴れるミリーに対して「やっちまえー!」的な楽しみ方をしていたのも事実。悪をフルボッコする正義の鉄槌(やりすぎ)小説としての勢いは少し弱まったかも。
ただ、その分ミリーが築き上げた家族と彼らの愛がしっかりと感じられる最終巻だった。

