
note103
@note103
2026年9月9日

以前にたしか東京駅の丸善ジュンクかどこかで見かけて、これは買わなきゃ・・と思って買ったもの。今は中古しか出回ってないように見える。加藤氏本人がとことんまで自分の犯罪を突き詰めて考えているテキスト。その思考には瑕疵もあるかもしれないが、自分にはかなり真っ当にものを考えることができているように見える。それなのに、なぜ?ということ。自分には、彼が「掲示板」への依存をやめられなかったことが大きな原因のひとつに思えるが、もしそれがわかっていたとしても、どうにもできなかったかもしれない。
終盤で彼は「やる理由」を上回る「やらない理由」が自分にはなかった、それがあれば事件は起きなかったかもしれないといったことを言っていて、それについて書くことが本書を書く動機だったとも言っている(ように読めた)。
実に具体的で意義のある提言だと思うし、実際本書には大きな意義がある。しかし、それでも最終的には、本人もいうとおり「落とし穴に落ちようと思って落ちる人はいない」のであり、塀の向こうに落ちるのか、それともこちら側に落ちるのか、その差はあまりにもわずかであるように思える。
