
本の虫太郎
@book_liver
2026年9月9日

修養 自分を磨く小さな習慣
丹羽宇一郎,
新渡戸稲造
読み終わった
印象に残ったこと3点
・私は、たいがいの善行は生きているあいだによい結果を生むものであるとは思う。だが、仮にそれがいかに遅くとも、必ず実を結ぶことに変わりはない。世人の目の醒め方が長くかかるかどうかは知らぬが、善事には必ず相応の報いがあると断言する。
シラー(ドイツの詩人)は「世界の歴史は世界の審判なり」といったが、まさにそうである。これを思えば、いかに苦しいことがあってもヤケになるのは短慮のきわみである。苦しみに耐えれば、必ずその報いは来る。悲しむ者は幸いなりという教訓さえある。苦しみはいつまでも続くものではない。だから逆境にある人はつねに「もう少しだ、もう少しだ」と思って進むがよい。いずれの日か前途に光明を望むことは疑いない。
・要するに、心の用い方一つで憂いを転じて楽しみとできる。稲を転じて福とするのは、必ずしも英雄聖人を待たなくともできる。天は決してわれわれに無意味な禍を与えない。決してわが力で耐えられぬものを与えない。ちょうど手頃なものを与えるとじれば心も休まる。
・よく注意して人間の道を一歩も誤らぬようにしていったなら、必ずうまく目的地に入るものであろう。その目的地というのは何であるか知らぬけれども、ちょっとたとえてみると門のようなものである。この門から内へまごつかずに入ることのできるのは、踏む道がわかっているからであると思う。
良書!繰り返し読みたい。