篠乃崎碧海 "ぼくは落ち着きがない" 2026年9月8日

ぼくは落ち着きがない
 学生の頃、私にとってのシェルターはコーヒーと煙草とテレピン油のにおいのする美術室だったと思い出しながら読んでいた。あの4階の角部屋は今もまだ居場所のない者達の溜まり場なんだろうか。コーヒーはともかく煙草は駆逐されてしまっただろうけど。  松村栄子『僕はかぐや姫』にも通じるものがある気がする一冊。著者はきっと、かつての自分を本棚の陰からそっと見守るような気持ちで書いたのだろうと思わせる。
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