
イシイルカ
@ishiiruka0421
2026年9月10日

読み終わった
冒頭から、現状の棋界を知るもののスリリングな展開。
女性初、という称号の持つ意味と重さ。
純粋な頭脳戦である将棋の世界に、性差が意味を持つのかというと、おそらくそのハンデが、もしあるとしても無視できるレベルだと思っている。その上で歴史上いまだかつて女性の棋士は誕生していない。
この事実にドラマ性をもたせて描いた意欲作。将棋界を徹底的に取材したのであろう綿密で将棋ファンを唸らせる筆致。
ソフトと人間の指し手の感覚の違い、今最もトレンドなのではないかという話題。作者はそこにも踏み込む。人間の感覚では最善とはとても思えない手。ソフトにしか思い浮かばない妙手。
泥臭い人間対人間の勝負だからこそ生まれるドラマ。人間はミスをする生き物だからこそ将棋というゲームが面白く、人を惹きつけてやまない魅力があるということを改めて感じる。
タイトル戦を観戦にでかけた際の師匠との初めての出会いとその得難い体験。胸が熱くなる。
内弟子となって、その深い愛情と理解を得て、タイトルを取ることを誓う。涙を禁じえない。
『ぼくらに嘘がひとつだけ』も将棋をテーマにした優れた作品だったが、今作もまた素晴らしい。
2025/09/11





