Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
イシイルカ
イシイルカ
イシイルカ
@ishiiruka0421
積ん読は減らない(kindle派なので積ん読は「積んドル」と呼んどる)それなのに読みたい本は日々指数関数的に増えていく。嗚呼、困った困った(困ってない)
  • 2026年10月2日
    法廷占拠 爆弾2
    続編が存在感すると聞いてイメージしていたものとは全く違うストーリー。 スズキタゴサクの公判の真っ只中にて遺族者の一人が起こす人質事件。 いわゆる無敵の人の起こすテロに、警察はどう考えても無力。 前作でもお馴染み、類家さんと犯人、そしてスズキタゴサクも関わって来て、複雑な頭脳戦。 まさかのさらなる続編もあるのだろうか。しかしこれ、全く解決してないしなあ。犯行の全貌は判明しても読者のカタルシスという意味ではなあ。 類家さんのキャラクターにどれほど読者が付いてくるか、というところだろうか。 2025/07/31
  • 2026年10月1日
    東京タワーが消えるまで
    前半は森沢さんお得意の、都会でいきなり恋人に別れを告げられ、全てを捧げて大事に大事に育てていた子飼いのアーティストに裏切られ、心身ともに傷ついて文字通りボロボロになった女性が、海のそばの田舎に帰ってきてのんびり心身ともに癒やされるという話。 後半は都会に戻ってハルトくんとの二人三脚の疾走。 彼の一人娘のミッチーと、トシちゃんと、すみれさんの周りのとてもとても素敵な仲間たちとの奇跡。 ライブハウスの場面は思わずもらい泣き。というかもはや号泣。 みんないい人だなあ。この作者の物語には基本的にいい人しか出てこない。 最後もとてもとてもいいラストなのだけれど、個人的にはDEEP SEAのメンバーが業界で干されて、すみれさんに土下座して謝りながら泣きついてくるような、そういう場面も期待していたのだけど、それは俺のココロが狭いからなんだろうなあ。 《赦しとは、踏みつけられたスミレの花が、自分を踏みつけたかかとに放つ芳香である》 2025/08/03
  • 2026年9月30日
    火星の人〔新版〕 下 (ハヤカワ文庫SF)
  • 2026年9月30日
    火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF)
    『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が無茶苦茶面白かったので、遅ればせながら、作者の前作である本書も読んでみた。 植物学者による火星に取り残された宇宙飛行士の不毛の土地での生き残るために必要なカロリーを求める絶望的な農業。 しかしこの作者、次から次へとよくもまあ致命的とも思えるトラブルを思いつくものだ。 そしてその絶望的な状況にもめげることなく明るく振る舞うワトニー。 彼のジョークに我々読者も勇気づけられる。 一難去ってまた一難、それの果てしない連続。 一年半もの間、一人ぼっちで不毛な極寒の砂漠に取り残され、毎日を命がけのサバイバル。凄まじい精神力。 最後の最後まで致命的と思えるトラブルを、彼らの持つスキルと叡智、知恵で乗り越えようとするクルー、メンバーの熱意に打たれる。 全てはワトニーを救うため。その命がけのミッションに自ら進んで志願したクルーたち。 2025/06/25
  • 2026年9月29日
    マイクロスパイ・アンサンブル
    プライドは役に立たない、という下りは伊坂さんも確か好きだったはずのタランティーノ「パルプ・フィクション」からかなあ。 マーセルスの言う Marsellus: The night of the fight, you may feel a slight sting. That's pride fucking with you. Fuck pride. Pride only hurts, it never helps. これかな。 奇想天外なSF的なおとぎ話は我々読者を翻弄する。 「揃う」というのがこの物語を通じてのキーワード。 揃うとあっちとこっちを繋げる扉が突如出現するる。 よくわからないのは電子版の「猪苗代湖でまた会う話」が収録されている電子限定合本版というのが存在するのだけれど、合本版でない方の電子版『マイクロスパイ・アンサンブル』にもちゃんとこの後日談である「猪苗代湖でまた会う話」はしっかり収録されているのだ。 これ文庫化するときのよくわかんないしがらみか混乱なのかなあ。 いずれにせよ、今の時点で合本版を買うか、それぞれを買うか迷っている読者にとっては迷惑でしかない。 この状態のまま放置してる幻冬舎の姿勢は謎だ。 それはそれとして、この「猪苗代湖でまた会う話」を含めて読むと、ああなんだかよくわかんない筋の小説だったけど、こういうふうにうまく物語を収束させるテクニックは伊坂幸太郎さんは超一流だなあ、やっぱり、と思うのだ。改めて。 2025/08
  • 2026年9月28日
    還暦不行届
    還暦不行届
    庵野監督という、常人にはとても理解しがたいキャラクター、まあ天才であることは間違いないのだろうけれど、とてもまともな常識ある社会人とは思えないような言動を、モヨコさんが、ああ、なるほどそういうことなのか、と我々一般人というか、一ファンになるほどそれなら仕方ないよなあ、あの庵野カントクだもんなあ、といちいち納得させてくれるようなエッセイ。 監督の求める高いクオリティと無茶な要求を、嬉々として応え続けたエヴァのスタッフと、そんなもんわかるかい無理に決まっとるやないか!とキレる一般人の乖離を、この人のクールで冷めた冷静な視線はきちんと言語化する。 全てのエピソードがことごとく愛らしい。 なんていいコンビ、夫婦、パートナーなのだろう。素敵だなあ。 2025/08/13
  • 2026年9月27日
    プラチナハーケン1980【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ
    ブラックペアンシリーズ三部作のいわば前日譚。 あの渡海先生若き日の物語。 相変わらず手術室の器械出しの看護婦(今でいうところの看護師)、とか 手洗いとか前立ちという医者作家ならではの専門的な描写の臨場感にいつもながらワクワクする。 「わたしのメスではなく、ハーケンになってもらいたい。」 タイトルのハーケンとは、「術野に覆い被さり邪魔をする肝臓や小腸をよけて、術野を広く維持するためのヘラのような道具」(作中より) 佐伯先生と、渡海を結ぶ絆。 まだ若い渡海先生は、あどけなさというか、若々しさというか、その後の彼を思わせるような捻くれた斜に構える様子はまったくないただただ素直でちょっと生意気な青年。 渡海先生、高階先生、天城先生の邂逅。 そしてあのブラックペアンを巡る禍根へと。 あの生意気ではあるものの純真だった渡海先生が 「オペ室の悪魔」となっていく様を。 2025/08/14
  • 2026年9月26日
    永遠と横道世之介 上
    まるで映画のように、時間軸を行ったり来たりと、思い出のシーンのカットバック。記憶のコラージュ。 『国宝』もそうだが、文章によるカット割りの妙というか、読者の頭に映像が浮かぶ構成の手腕がお見事。 世之介がどうなったのか、結末をすでに知ってる第一作からの読者は彼の人生を追体験しながら、なんとも人懐っこくて魅力的な人間性に、ホロリとさせられる。 この世の中で一番大切なことはリラックスできてること 二千花との最後のいくつかのエピソードは流石に涙を禁じえない。 そしてドーミーの15年後。 なんでもない一日。  春の、夏の、秋の、冬の。 そんななんでもない一日みたいな人。 2026/07/12
  • 2026年9月24日
    時には懺悔を
    時には懺悔を
    2007年に59歳で亡くなった打海文三の1994年(文庫版は2001年発売)の作品。 寡作の人だから、生涯で作品はそんなに多くはないのだけれど、まあわたしを含め、根強いファンはいるだろうなあと思ってはいた、いたが、まさかこの作品を中島哲也監督が四半世紀以上経った2025年になって映画化するという話を聞いて驚いた。(しかも監督のスキャンダルで公開が延期になるなど) 聞けば映画は割と好評らしい。 これを機に、打海文三ブームなんかが盛り上がってくれたら、一ファンとしては嬉しいなあ。 『されど修羅ゆく君は』 『愛と悔恨のカーニバル』と続く、いわゆる探偵事務所「アーバン・リサーチ」を舞台に進むストーリー。 2026年になって続編『探偵という快楽』も角川文庫から刊行された。 障がいを持って生まれた子供を巡る、犯罪捜査。 実際に障がい児を家族に持つ者だからこそここ迄描ける、という世界が確かにあった。 2026/09/14
  • 2026年9月23日
    ハゴロモ
    ハゴロモ
    色んな意味で、ばななさんの作品の中では異色の作品に思える。 愛人関係だった恋人と別れ、ズタボロになって故郷に帰る女性。 その土地には大きな川が重要なモチーフとなっている。 ばななさんの優しく紡ぐ言葉のひとつひとつが暖かく心を癒やしていき、描写する筆致が、形容する言葉が、ことごとく誰をも優しく包んでいく。 いみじくもあとがきで書いてらっしゃるように、これは現代のおとぎ話。 心も体もまいっちゃってる人に向けた優しい優しい物語。 2025/08/16
  • 2026年9月21日
    白夜行 (集英社文庫)
    時事ネタ、大事件のニュース、当時の風俗を時折折り込無むことで、章ごとに時代の流れを感じさせる演出はうまいなあ。 当時自分が何処にいて何をしていたのかと重ね合いながら読んでいく。 主人公であるふたりに翻弄されるされているその他登場人物たち、我々読者を、はてこれはどういう企みなのかと常に思わせるのもうまい。 徐々に主人公ふたりに対するそこはかとない恐怖が募っていく。 あれは普通の女狐やない。 読みすすめるうちに、あまりに過酷な二人の生き様に、同情を禁じえない部分は確かにある。 分厚い文庫本で読んだときから十数年経って読み返した今でも、その衝撃とあまりにも秀逸なストーリーテラーとしての作者の凄腕にやはり感服するのみ。 2025/08/28
  • 2026年9月19日
    すばらしい日々
    すばらしい日々
    ばななさんのエッセイは本当にゆるゆると穏やかで、日々の中に埋もれていってしまうような些細なことに向ける眼差しがとても優しくて、大切でかけがえのないものに思えるので大好き。 2025/09/04
  • 2026年9月15日
    おいしいごはんが食べられますように
    登場人物が特に説明もなしにどんどん名字だけで出てくるので最初のうちは混乱して戸惑う。 なんかもう、よくわからない職場の葛藤やしがらみが延々続く展開に、いささか嫌になるのだけれど、まったくの他人が寄り集まって仕事するって環境は多かれ少なかれこういうめんどくさいことは必然的に起こりうるんだろうなあ。嫌だなあ。 2025/09/03
  • 2026年9月14日
    私はあなたの記憶のなかに
    信じられないほど奇矯で数奇な出会いと複雑怪奇な人間関係。この辺を描かせたら角田さんの右に出る者はいないと個人的には思っている。 その角田さんの短編集。 短編といえど詰まっている人間関係の要素は濃い。ものすごく。 決して爽快感も読後の満足感とも程遠い、なんとも虚しいこれでいいのか、という物語の連続。 2025/09/06
  • 2026年9月13日
    赤・黒(ルージュ・ノワール)池袋ウエストゲートパーク外伝
    サルこと斎藤富士男、彼と今回彼の相棒になる映像ディレクターの男が主人公の物語。 ギャンブル依存症の恐ろしさ。どん底まで堕ちてもまだ足りないのか。依存症は何でもそうだが、人間とはなんと弱い生きものなのだろう。 映像ディレクターの視線には、すべての事象がファインダーを覗く映像として映るという。 機材の力を借りずに、頭の中だけで編集作業をするという才能。 外伝とはいえやはりIWGP、池袋が舞台なので当然Gボーイズ、キングが登場する。 巨大な組織相手に追い詰められた男たちが、一気に大逆転を狙って一世一代の大勝負に。 かつての伝説級の張り師を仲間にして、クライマックスへ。 そのレジェンドが力尽きたとき、全財産をオールインして大勝負。 プロの暴力集団を向こうに回して命知らずにも大博打、一歩も引かぬ立ち回り、素人の怖さというか無謀さがあまりにもスリリング。 ラストの爽快感はまさに流石は石田衣良さん、といった感じ。 2025/09/08
  • 2026年9月12日
    ひかりの剣1988
    高階先生が格好イイねえ。 以来、ちょっとぱっとしてなかった高階先生の阿修羅と言うあだ名、二つ名の面目躍如。 医療関係の話はまったくなく、すべて登場人物たちの医学生時代の部活動、つまりは剣道の話に終止する。 寝ても覚めても剣道、剣道、剣道。 2025/09/04
  • 2026年9月10日
    盤上に君はもういない【電子特典付き】 (角川文庫)
    冒頭から、現状の棋界を知るもののスリリングな展開。 女性初、という称号の持つ意味と重さ。 純粋な頭脳戦である将棋の世界に、性差が意味を持つのかというと、おそらくそのハンデが、もしあるとしても無視できるレベルだと思っている。その上で歴史上いまだかつて女性の棋士は誕生していない。 この事実にドラマ性をもたせて描いた意欲作。将棋界を徹底的に取材したのであろう綿密で将棋ファンを唸らせる筆致。 ソフトと人間の指し手の感覚の違い、今最もトレンドなのではないかという話題。作者はそこにも踏み込む。人間の感覚では最善とはとても思えない手。ソフトにしか思い浮かばない妙手。 泥臭い人間対人間の勝負だからこそ生まれるドラマ。人間はミスをする生き物だからこそ将棋というゲームが面白く、人を惹きつけてやまない魅力があるということを改めて感じる。 タイトル戦を観戦にでかけた際の師匠との初めての出会いとその得難い体験。胸が熱くなる。 内弟子となって、その深い愛情と理解を得て、タイトルを取ることを誓う。涙を禁じえない。 『ぼくらに嘘がひとつだけ』も将棋をテーマにした優れた作品だったが、今作もまた素晴らしい。 2025/09/11
  • 2026年9月9日
    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)
    随分久しぶりに読んだけれど、やはり若い頃とは少なからず印象は変わっている。 当時、何度も何度も繰り返し読んだ本。 2つの世界観の物語が平行して進んでいき、読者はやがてそれが主人公が住む現実の世界と、彼の脳内に構築された虚構の世界だということに徐々に気づいていく。 ハードボイルド・ワンダーランドな現実の世界が、逆に不可思議な魑魅魍魎に覆われていきリアリティという地平から離れ浮かび上がって行くのはいつもの村上ワールド。 そして脳内の「世界の終わり」という舞台は、村上氏の大きな大きなテーマである高い壁に囲まれた街、その後数十年も経った後に『街と、その不確かな壁』という長編小説に昇華されるモチーフ。 主人公の「私」は保守的なファッションセンスで古い小説を読み、古い洋画のヴィデオを観てビールやウィスキーを飲んで過ごす、いささか偏屈で、やや偏見の多い、いつもの村上春樹が描く典型的なやれやれな男。 極めて専門的な職業についていて、孤独を愛して他人に対し壁というか殻を作って生きている。その彼が不本意にも巻き込まれる非日常的な騒動とタフな冒険。 後のエッセイなどで、あまり村上氏自身はこの作品を気に入っていないような、あるいは若書きだったことをいささか悔いているのか、自己評価が低いニュアンスを感じたのだけれど、個人的には彼の長編の中でも一、二を争うほど大好きな作品だ。 2025/09/23
  • 2026年9月8日
    サイケデリック・マウンテン
    科学の進歩と、倫理性。 エキセントリックで先鋭的かつ暴力的な宗教団体と、信者の洗脳、そしてその洗脳を解除する心理学的アプローチ。 前半は気の毒な謎の被害者だった鷹栖という男の、捜査関係者によって調べられた意外な経歴が半分ほど過ぎたあたりの彼を主人公とした章で明らかにされる。 イエールに行くにはちょっと風変わりな経歴だな、と捜査関係者にはさほど重要視されなかったその遍歴。 その内幕が圧倒的な熱量で語られる。 彼の「あるところからないところにちょっと移す」という行動原理。 なんのコネも知り合いもないまま身一つで乗り込み、911の直後のアメリカで単身のし上がっていくサクセスストーリーは読んでいて思わずワクワクしてしまう。 これがこの作者の描く世界の魅力なんだよなあ。 もし本当にこんな技術が可能だったとしたら、という想像は『エアー2.0』『エアー3.0』でも同様に感じた熱い夢。 仏教に対する深い知識がこの波乱万丈なアメリカ生活のストーリー展開を支える。 終盤、テーマは量子力学に及ぶ。良質名ミステリを読んでいるような快感。謎解き、この事件の首謀者は一体誰なのか、誰が何を目的に、いや目的はわかっているものの、どのような手段でこの事件を起こしたのか。謎を抱えたまま読者はクライマックスへと引きずり込まれる。 2025/09/28
  • 2026年9月7日
    オーデュボンの祈り(新潮文庫)
    リアルワールドと、おとぎ話のようなファンタジーと、ある種の歴史ものが混ざりあったデビュー作にしてその後脈々と続く伊坂ワールドの真骨頂。 物語の構成上、作者がどうしても必要と考えているのかもしれないけれど、個人的には眉をひそめてしまうような異常者の登場や、残虐描写や無意味にグロテスクな表現を入れてくるのもやはり伊坂ワールドなのだろう。 嗜虐的な趣味がまったくないので読んでいて苦痛しかないものの、どうしてもいると作者が考えてるなら仕方がない。 風変わりな登場人物が織りなす複雑な人間関係、そして翻弄される主人公と読者。 いつもながら思うこの作者の凄まじい個性は、流石にそれはこじつけだろうとか、唐突すぎて不自然な展開とか、どう見ても無理筋の話をうまく収束させるテクニック。実に見事。 2025/10/04
読み込み中...