ペンアブ "小説集 筋肉少女帯小説化計画" 2026年9月5日

小説集 筋肉少女帯小説化計画
小説集 筋肉少女帯小説化計画
和嶋慎治,
大槻ケンヂ,
柴田勝家,
滝本竜彦,
空木春宵,
辻村深月
ロックバンド・筋肉少女帯の楽曲を元に、様々な作家陣が小説を書くという、逆YOASOBIみたいなコンセプトの短編集。 柴田勝家、滝川竜彦、空木春宵など、私でも知ってる名前が多く見られるので読む前からワクワクする。 その中のトップバッター、辻村深月の執筆による『中2病の神ドロシー』をまずは読み終わった。 私は筋少が好きでそこそこ聴いてるのだけど、とはいえ完全なニワカなので、この「中2病の神ドロシー」という原曲は知らなかった。 短編の冒頭に歌詞も記載されているのだが、あえてそれも見ないで、フラットな状態で小説を読んでみた(ただし作中でも歌詞のフレーズが引用されるので、別に大した意味はなかった)。 感想としては、かなり辻村深月の味が色濃く反映された話で、私の好みとも大きく逸れていなかったので好印象だ。非常に良い。 「好きだったバンドが世界から消えてしまい、自分でも思い出せない」というファンタジックな導入から始まる物語は、リアル寄りの辻村作品を読んできた身としては新鮮だった。 ただ、作中で展開される筋少のオマージュというか……中2病の神ドロシー以外の楽曲も拾ってくるパロディの手付きからは、まるで西尾維新の「魔老紳士ビーティー」みたいな節操のなさを感じた。 いや、私は元ネタがある程度は分かるから「なるほどな」と思うけどさ。知らない人からすればどう見えるんだろうかと心配になった。余計な心配ではあるけど。 まあ、楽しめたのだから文句は言うまい。 引き続き他の作品も読もうと思う。
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