
ジル@本
@SHJHW_Book
2026年9月11日

ラヴクラフト全集 1
H・P・ラヴクラフト,
大西尹明
読み終わった
イア! イア! クトゥルフ・フタグン!
クトゥルフ神話の創始者として知られるH・P・ラヴクラフトの全集(全7巻)の第1巻。
収録作は、「インスマウスの影」「壁のなかの鼠」「死体安置所にて」「闇に囁くもの」の四つ。
長い話が多く収録されている印象で、読み応えがあるというか読んでも読んでも読み終わらないというか。
とはいえやはり読み切れさえすれば珠玉の作品ばかりで、提示される世界観の深遠さがクセになる。
ラヴクラフトの作品は「これはクトゥルフものか? 普通の怪奇ものか?」と、自分は今何を読んでいるんだろうと懐疑しながら読むことになりがち。
クトゥルフ用語(死霊秘宝とかハリの湖とかニャルラトホテプとか)が出ればクトゥルフもので、出ないまま終わればそうじゃないわけだ。
本書では「壁のなかの鼠」と「死体安置所にて」が(たぶん)クトゥルフものじゃない怪奇小説だった。
「壁のなかの鼠」では、土地の歴史についての記述で、先日読んだ『ケルトの島・アイルランド』で見たやつだ!とちょっと嬉しくなるなどした。
学生の頃に一度全巻読んだと思うのだが、なんかだいたい主人公(語り手というべきか)は狂気に巻き取られて無事じゃ済まない印象。
それを思うと、多少ショックな目にあっても「闇に囁くもの」のウィルマート氏はラッキーボーイなのかもしれない。