サブレとポッポの往復書簡 "現代語で読む舞姫" 2026年9月13日

現代語で読む舞姫
現代語で読む舞姫
森鴎外,
高木敏光
森鴎外の有名な作品のひとつ『舞姫』をはじめとした、ドイツ三部作とも言われる短編三作が収められています。 原作は旧仮名遣いで書かれていますが、こちらはどれも現代仮名遣いなので、とても読みやすくなっています。 かつて、国語の授業で挫折した人にも、文豪とよばれる人物の作品は難しそうと敬遠していた人にも、機会があれば手にとってみてもらえたらいいなと思いました。 書かれたのは明治時代ですが、内容は現代の青春小説に通じる部分が多くて、『舞姫』の主人公の豊太郎の優柔不断さや回りに流されてしまう性格は、読みながら私自身『わかるわかる!』って共感出来たし、『文つかい』に出てくるドイツ貴族の女の子、イーダが抱く恋愛観を読んだとき感じた気持ちも、こういう思いって、どんなに時間や国を超えたとしても、誰もが考える永遠のテーマになるんだなぁって。ちょっと感慨深くなりました。お見合い結婚は日本だけのものではないし、家と家が繋がるからこそ、当人の気持ちだけで円満に、といかないのは、世界共通の問題なんだなぁって。 以前、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で一世を風靡した文芸評論家の三宅香帆さんも、このうち舞姫について、自身の著書『ニュー日本文学史」の中で取り上げて、鴎外本人のことも含め、作品解説しています。 時には、時代を超えて読み次がれるこうした作品を手にとってみるのも、新しい発見を得られるきっかけになるかもしれませんね。
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