
hikari
@taiyoudaisuki
2025年4月5日

まち
小野寺史宜
読み終わった
「まち」小野寺史宜
「ひと」「まち」「いえ」と続く、荒川周辺のお話シリーズ。
シリーズ三つのうちで特に、主人公の人柄が好き!
「~くれた。」という表現が多くて、小さなことでも感謝する素朴で、謙虚な人柄が素敵。
印象に残ったシーンは、バイト仲間の万勇と社員の喧嘩を止めた後、万勇の話を聞いてあげている中で、彼が話しながら笑った時。「今日のうちにその笑みがみれてよかった」と思うところ。
なんて素敵。こういう気持ちになることあるよね。
勧められて、「ひと」を2024年9月に読んで、だいぶ時間が経って、「いえ」「まち」を読んだ。
ぶっきらぼうな若者の心そのもののような文章があまり好きになれず、シリーズ2冊目の「まち」を数ページ読んだところでストップしたまま持ち主に本を返してしまっていた。
最近は少し悲しいことがあり、なんとなくほっこりとした本が読みたくなって自分で購入。
「まち」と「いえ」を購入したかったのに、間違えて既読の「ひと」とシリーズ3冊目の「いえ」を買ってしまい、真ん中の「まち」を飛ばして「いえ」から読んだ。
「いえ」に「まち」の主人公が出てきて、彼のストーリーを早く読みたくなり、「まち」もすぐ購入。
3冊とも、登場人物と周りの人たちの関わりや、彼らの成長がみれてほっこり、心あったまるシリーズ。文の感じはタイプでははいけれど、心が落ち着いてとても良かった。人の名前をとても大切にしていて、そこも好き。
オススメしてくれた人に感謝。
表紙
田中海帆さんのイラスト。本の表紙でよく見かけるけど、このシリーズの表紙は特にシンプルでとても好き。私の一番お気に入りは、「いえ」。シンプルな白の背景に、兄妹のニットの青・黄緑と、新緑に赤・黄色線のチェックが可愛い、、、。
「ひと」「いえ」はシンプルに白背景に人の絵、「まち」だけ、街の風景。
シリーズ最新は「うたう」。まだ単行本なので、文庫になったら読みたいな。
