
かく
@kakukaku_san
2026年9月13日
老人ホーム 一夜の出来事
B・S・ジョンソン,
青木純子
読み終わった
「不運な奴ら」の作者じゃないか!と古本で見つけて購入
帯に「ある一夜の同じ場面が、九人それぞれの章の同じページ、同じ行に浮かび上がる」とあるけれど、本当にその通りで九人の視点が九つの章として同時進行的に進んでいく(実にB・S・ジョンソンらしい)実験小説
この人は誰に話しかけてるんだっけ?このとき何が起きたんだっけ?とページを遡ったり進んだり、感覚的にはまるで辞書を引いてる感じだったけど辞書以上にページを捲ったと思う
最後の章である「寮母」が一番俯瞰的な視点でそのとき何が起きているかわかりやすいけれど、彼女が何かしたり話してるときも老人たちは個人的な内省や懐古に終始している人がほとんどで、その対立?対比?が清々しい構造でした
それはそれとして寮母さんの最後の行動にはドン引きせざるを得ないのである 全体としてはコメディタッチで読みやすかったです