犬山俊之 "基本用語から最新概念まで 現..." 2026年9月14日

基本用語から最新概念まで 現代評論キーワード講義
小池先生の新著『現代評論テーマ講義』がこの月末に出るということで、3年前の『キーワード講義』を本棚から出して来て復習をしています。 改めて、すごい本だなと。リンク先に目次があるので、見ていただきたいのですが、「植民地主義」「ポストモダン」「フェミニズム」「レジリエンス」などの手強い言葉の数々を見開き2ページずつで説明していくという力技……。いや、すみません、違いますね。今、勢いで「力技」と書いてしまいましたが、そういう読み味ではありません。 読んでいて、時々感じるのは著者がこちら見ている真摯なまなざし。語りかけるような文体は、同時に著者が見ている「聞き手」の顔をも浮かび上がらせます。本書のタイトルが「講義」となっていることの意味。この「講義」は著者が長年教室で行ってきた学習者との対話の中で作り上げられてきたものなのですね。古今東西の重要な著作からの多数の引用、具体的な事例の紹介なども、その時々の学習者が「うんうん」と頷き、顔を輝かせてきた瞬間瞬間の集大成なのですね。 小池先生の授業を受けることができたみなさんが、本当にうらやましいですが、我々は本書でその授業の片鱗を追体験できるのです。 また、本書は上記のようなキーワードの解説以外にも、重要語句のミニ辞典(たとえば、「抽象」という言葉の意味がパッと説明できますか)やブックガイドも充実していて、我々のような大人が読んでも本当に勉強になります。これ、著者もすごいですが、編集者の方も大変だったろうなと本気で感じる労作です▼ https://x.com/inuyamanihongo/status/2099133036424306865?s=46&t=qgz0QCHyeV_z7JOdBME2Bg  * 以下は初読時の感想(2023)  * [本] 『現代評論キーワード講義』 迂闊にも、タイトルが「解説」ではなく「講義」であることに読んでいて気づく。全編小池先生の肉声が聞こえてくるよう。「ナショナリズム」の項、引用がされるのが夏目漱石の『坊っちゃん』から榛葉英治の『城壁』、最後に『想像の共同体』。すごい流れ。大拍手。
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