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犬山俊之
犬山俊之
犬山俊之
@inuyamanihongo
台湾在住日本語教師
  • 2026年8月12日
    ヒロシマ日記 〈改装版〉
    #夏休みオンライン反戦読書デモ2026 医師の目から語られる原爆投下の日からの広島の惨状。 文章がうまいのです。1ページ目から地獄に投げ込まれたかのような無茶苦茶なことが起きているのですが、それをどこか客観的な目が冷静に記述し続けています。(まだ途中)  * 台湾中文版《廣島醫生》がこの昨年7月に出ました。多くの方に読まれますように。
    ヒロシマ日記 〈改装版〉
  • 2026年8月10日
    第九個身體(增訂新版) (九歌文庫) (Traditional Chinese Edition)
    陳思宏「泳褲」《第九個身體》(九歌) 陳思宏の作品が台湾の高校「國文」の教科書に収録されたと聞いて、電子書籍で入手。台湾、アメリカ、そしてドイツでの水着にまつわる自身の体験と「成長」を綴った軽やかなエッセイ。 台湾の学校ではこれを題材にどんな授業をするのでしょうか。興味あります。自分も授業受けたいです。 陳思宏、大好きな作家ですが、長編小説の原著に挑戦しても、自分は歯が立ちません。でも、こうした短いエッセイなら自分のような「永遠の中文学習者」もなんとか読めます。台湾華語学習者のみなさんにお薦めの作品▼
    第九個身體(增訂新版) (九歌文庫) (Traditional Chinese Edition)
  • 2026年8月7日
    日曜日の散歩者 風車詩社とその時代 精選版
  • 2026年8月2日
    不倫に関する、ちょっとした疑問
    翻訳者買い。二年前に読んだ台湾文学、朱和之・著『南光』( 春秋社朱和之)がすごくよくて、今でも時々読み返しています。その同じ翻訳者の方の本をたまたま「本のあるところ ajiro」(@福岡天神)で見つけて購入しました。 まだ前半ですが、こちらも当たり。今作は現代台湾の話で、前作の歴史小説とは全く毛色の違う「複雑恋愛小説」(?)ですが、惹き込まれます。翻訳もすばらしい。 高瀬隼子氏の帯文「恋以外にするべきことがたくさんある。でも、「私」を粉々にする引力がここにある。」▼
  • 2026年7月26日
    ユニヴァースのこども
    ユニヴァースのこども
    自分にとっては「言葉」についての本でした。 性別二元性が支配的な我々の社会では、あらゆるモノが男女で分けられています。その枠(女/男)に居心地の悪さを感じてしまう人は、毎日の様々な場面ですり減り、弾き出されてしまうのですね。私自身の頭と言葉も性別二元性の枠の中で作られてきたのだということを痛感しながら読みました。 言葉は、単に何かを指し示す記号というだけではなく、制度であり、生活そのもの。自分自身の生活なのに、「自分のことを自然にすっと表現できない」「既存の言葉はしっくりこない」というもどかしさ、苦しさ。  * 台湾では日本に先んじて同性婚が法制化されてもう7年。自分の教室にも同性婚のカップルの方が何人もいます。日本でも、同性婚はもちろん、「(性的な関係を基にした)婚姻」ではない形のパートナーシップ制度も実現してほしいと思います。また、伴侶を必要としない人も一人で安心して生きていける社会を目指したい。それを実現するための「言葉」を持ちたいと強く思いました。
  • 2026年7月23日
    格助詞「ガ」の通時的研究
    これはおもしろい!……というか、すごく勉強になります。自分がずっと疑問に思っていた点があれもこれも、きちんと整理され、解説してもらえるという自分のための教科書のよう。これが15年前の本。もっと早くここに辿り着きたかった。
  • 2026年7月18日
    雪の如く山の如く
    雪の如く山の如く
  • 2026年7月14日
    たとえば「自由」はリバティか
    英語の話だろうと思って読み始めたら、いきなり漢籍の話になって、あ、まあ、そうれはそうか、と。 内容もおもしろいですが、この本については、タイトルのつけかたが秀逸。元ネタがあるのかな
  • 2026年7月11日
    台湾漫遊鉄道のふたり
    台湾漫遊鉄道のふたり
    [本] 日本人である私は『台湾漫遊鉄道のふたり』をどう読めばいいのか。 日本翻訳大賞、全米図書賞(翻訳部門)、そして国際ブッカー賞を受賞し、世界で高い評価を受けている本作。私も、もちろんすばらしい作品だと思うのですが、単に「おもしろかった」で済ませてはいけない気がしています。 というのも、この作品内では当時の植民地主義がはっきり批判されており(私はそう読みました)、私も台湾を支配した側の日本人の一人としてこの小説から問いを向けられていると感じたからです。  * 作中、「進歩的」な日本人作家・青山千鶴子は台湾人通訳の王千鶴に次のような言葉をかけます。 「我想跟千鶴小姐當朋友」 「私、千鶴さんと友達になりたい」 “I would like to be friends with you.” この台詞に、私はちょっと狼狽えてしまいました。 植民地支配する側と、される側の人間が植民地下の台湾で「朋友/友達」になれるのか、というのは小説内の話です。 しかし、この小説を書いているのは、現代台湾人作家で、想定されている読者は現代の台湾人。 そして、この台詞はこの章の最後の一行で、台湾人である千鶴の返答は書かれていません。そして数行分の空白。 要するに、この沈黙によって読者に反応を委ねているのだと思います。当時の台湾人が、支配する側の人間から「友達になろう」と言われてますよ。あなたなら、どう応えますか、と。 「善意」から発せられた言葉は台湾人の側にはどう聞こえるのか。 ここでは、単に「当時の」インテリ日本人の思い上がりが批判されている、というだけでなく、現在の日本人の無知も含めて「見られている」視線を感じます。 80年前の青山と、現在「日台友好」を口にしながら台湾を訪れる日本人と何が違うでしょうか。 植民地化、皇民化教育を押し進め、50年にわたって台湾人の言葉を奪うということをしておいて、今ぬけぬけと台湾で日本語教室をやっている私も、この小説に「見られている」と感じました。 この小説が読まれれば読まれるほど、日本人は世界から「見られる」ことになるでしょう。 やはり、我々日本人がすべきは過去の日本の加害を知ることです。過去に日の丸の旗の下で日本人はこの島台湾で(そしてアジア各地で)何をしたのか。その加害の歴史を自分自身の問題として受け止め続けること。それが、このを読んだ「感想」になるのではと思うのです▼ 追記 三つの言語を比べならがら、パラパラ読むのは楽しいですね。台風の「おかげで」ちょっと時間ができたので。 「我和小千在緣廊剝荔枝來吃」 「私と千鶴は、縁側で荔枝(ライチ)を剝いて食べていた」 “Chi-chan and I sat eating lychee on the engawa veranda.” ALT テーブルの上に本が三冊並べて立てかけてあります。 手前から Taiwan travelogue』Lin King訳 Graywolf Press 『臺灣漫遊錄』春山出版社 『台湾漫遊鉄道のふたり』三浦裕子訳 中央公論新社
    台湾漫遊鉄道のふたり
  • 2026年7月11日
    在日サッカー、国境を越える
  • 2026年7月11日
    沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
    まだ『沈黙』『哀惜』の二作品だけなのですが、久しぶりに「好きな作家」と言える小説家に出会った気がします。文体がすごく好み(日本語訳もいいですね)。 オーソドックスな推理小説なのですが、殺人事件が解決される過程で描かれるイングランド南西部の人々の生活、その細やかな機微がすばらしい。「生活する」とは「生きる」とはこういうことだなと。推理小説なのに。 章ごとに語り手が変わる手法も効いています。さっきまでは部下を冷静に評価している上司の一人称だったのが、次の章ではその上司が部下の目で見られているというような描写が物語に奥行きを与えています。 作品の舞台を実際に訪れてみるというような活動には無縁だった自分ですが、ノース・デヴォン、そしてクロウ・ポイントには行ってみたいなあと思い始めています▼
  • 2026年7月9日
    反乱は続いている
    反乱は続いている
    フェミニストである著者グループによる、スウェーデンの三世代にわたる女性たちへのインタビュー。 対話を通じて聞き手が感じたこと等も織り交ぜて書かれていて、それらの「声」の多様さに驚かされました。 最高齢の方が1904年生まれで、最年少は1980年代生まれという幅広い年代の方々が体験してきたことを、俯瞰的な記述ではなく、戸惑いや高揚感といった揺らぎを含んだ個人の「声」として読むことができたのは貴重な読書体験でした。 声が「生きている」ので、決して他人事とは思えず、1ページごとに共感しながら読み進めることになりました。原著は1999年の出版ということなのですが、これらの声は決して古びていません。 「先進的な国」というイメージのスウェーデンですが、不公平な賃金、「女性らしさ」の押し付け、女性への暴力などの問題は当然あったわけで、それぞれの時代で抵抗、抗議、闘争は続けられてきたのです。「わたしたちが当たり前だと思ってることは、ずっと当たり前だったわけじゃない」。  * 個人的には1970年代の清掃員たちのストライキの話は興味深かったです。「ストライキ中の清掃員たちは、全国のひとびとからとても手厚い支援を受け取った。デモや連帯集会が行われた。義援金や書名、手紙がどんどん届いた」と。今の日本でこんなストライキができるのでしょうか▼
  • 2026年6月30日
  • 2026年6月30日
    私がみた戦時下の中国・台湾
    私がみた戦時下の中国・台湾
  • 2026年6月24日
    三鬼
    三鬼
  • 2026年6月23日
    タイヤル・バライ 本当の人
    タイヤル・バライ 本当の人
    [覚え書き] こんな時期ですが日本の「国旗」は見たくない というのも、日の丸を目にするたびに、自分の目が「ウパハの目」になるのです。ウパハとは日本が台湾を植民地にしていた時代、日本人によって部族を虐殺された原住民タイヤル族のリーダーです。ウパハは捉えられ、頭を踏みつけられ、腹を銃剣で突き刺され、仲間を守れなかった無念とともに命を落とします。 引用「ウパハは目を大きく開いてその兵士を睨みつけた。その時、日章旗を高く掲げた日本軍と傍らの日本の警察が大声で万歳と叫んだ」『タイヤル・バライ 本当の人』トマス・ハヤン、下村作次郎 訳 田畑書店 辺境のアジア文学6 日の丸はどうしたって虐殺、屈辱の記憶と重なります。また、これはウパハ一人の話ではありません。アジア各地に日の丸を呪いながら殺され、或いは生き続けなければならなかった人たちの記憶が残っています。これをなかったことにはできない。 戦後、君が代、日の丸、天皇制などを精算できなかったことのツケは大きい▼
  • 2026年6月19日
    地下鉄駅
    地下鉄駅
    様々な理由から台湾の地下鉄の駅で死を選ぶ人々と、その防止に奔走する地下鉄職員の物語。 前半は仕事小説として読めます。現代台湾のホワイトカラーの人々の考え方が伺い知れて、興味深かったです。日本語訳も読みやすくて好感を持ちました。会話のやり取りが続く場面、リズム感のとぎれない訳出ですごくよかったです。 ただ、後半主人公の転落が始まるところから、読むのがつらくなってしまいます。特に中年男性(40代離婚歴あり)が若い女性に抱く恋愛感情の描写が「痛すぎて」、ちょっと引いてしまいました。   * それから内容とは直接関係ない点ですが、小説内で若者が好んで見るものとして言及されているのが、「ハリウッド映画」「韓国ゾンビ映画」「韓国ドラマ」で、「日本」が全く出てきません。ここでも台湾における「日本」の存在感の消失を感じます。
  • 2026年6月17日
    神田ごくら町職人ばなし(一巻)
    すばらしい作品。1ページごとに込められた作者の熱意を感じる。このご時世、これを連載から一冊の本にまとめた出版社もえらい。 台湾中文版もいっしょに購入。  * * あとで、他のSNSに出したもの↓  * [本] 坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし〈一〉』(リイド社) 《神田御藏町職人物語 1》張文俊・訳(台灣東販) 江戸の職人の技が1ページ、1ページに刻み込まれている。「手」の描写がすばらしい。見とれてしまう。 江戸の職人たちが仕事に込める気持ち、この作品の作者が漫画に込める気持ちが重なって見える。これは傑作。 こんな渋い題材の作品をきちんと一冊の本として世に送り出した出版社もえらい。 台湾中文版も購入。教室に置いています▼
    神田ごくら町職人ばなし(一巻)
  • 2026年5月22日
    レイシズムとは何か
    「人種は存在しないが人種差別は存在する」というハッとさせられる書き出しから「人種差別」のメカニズムがわかりやすく解説されています。付箋だらけにして読んでいます。もっと早く読むべきでした。
  • 2026年5月17日
    混沌輪舞
    混沌輪舞
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