
渡辺洋介
@yskw0514
2025年4月6日

術と道
中井祐樹,
光岡英稔
読み終わった
武術家と格闘家が本気で語り合った20時間!」
帯文より
柔術の師匠である中井先生の対談集。
本書も、多くの気づきを与えてくれる内容であった。
「大会の勝者は一人だけ。では、敗れた人は間違っているのか?という話になるんです。勝った人はある意味正しいんだけど、勝った人だけが正しいわけではない。いろんなやり方があるから、誰しも決して間違っているわけではない。」(P.22)
「こんなことを言うと何ですが、僕は別に『相手に勝ちたいと思わなくてもいいじゃないか』と思っているところもあるんです。一応は格闘技を教えるスクールなのに『格闘技じゃなくてもいいんだよ』と言っているわけです。」(P.252)
「だから、剣術にいってもいいし、『この格闘技は最高なんだけど体を壊すから養生する方に行くわ』という人が現れるのも見越しているんです。」(P.159)
私自身もベースは柔術だが、横浜に移ってからは身体的な制約もあり、長時間ウォーキングをすることで身体を練る方向に転じた。2時間半で20キロを歩くという方法だ。しかし、意識の中では柔術を嗜んでいるつもりである。(異論は無論あるだろうが)
そんな自分の身体操作の道のりを、師匠の言葉を通じて再確認した読書体験だ。