
きらた
@kirata
2026年9月15日
水上都市の冒険
島田荘司
読み終わった
帯付きのお写真どうぞっ!
高度成長期(昭和30年代後半)の横浜を舞台に、少年時代の御手洗潔が遭遇した5つの難事件を描いた連作短編集
メフィスト(雑誌)初出が4編、書き下ろしが1編
島田荘司が少年探偵団風の作品を描くとこうなるとの感じだろうか?
ミステリではあるが、ミステリを読んだと言うよりは、その時代を生きる人達の暮らしや思いを垣間見たとの気持ちの方が強い
昭和30年代との時代·社会性などに重きが置かれているように感じ、決して軽くはない読み心地だが、後味は悪くなかった(しんみりとはするが)
御手洗少年がシャーロキアン丸出しだったり、まだこの頃も女嫌いになってなさそうだったり、しかし世界に向ける視線には御手洗らしさが既に備わっているのだと感じたりと、御手洗シリーズファン(御手洗ファン)にとってはかなり興味深い書になるのではなかろうか
(少年時代の御手洗潔ものである『Pの密室』と合わせて読むと面白いかも知れない)
先にも書いたが、ミステリとしては小粒で島荘らしい奇想さは無いが、社会派的な背景の描き方(組み込み方)はとても島荘らしく思えた
(私は島荘と言えども社会派的な小説はあまり好まないので推しポイントには為難いのです‥すいません)
ガッツリとミステリを楽しむ作品としてではなく、差別も偏見も普通にあった時代に聡い少年が友達と共に事件に首を突っ込む少年探偵団風の読み物として読まれるなら、シリーズを知らない方でも楽しめる作品だと感じました
“普通にある差別や偏見”で引っかからなければ、大丈夫だと思います(配慮)
因みに、ここに出てくる“メリーさん”にはモデルとなる人物が居たそうですね、詳しくは知らないのですけども
‥ハンパな読み方をしていて申し訳ない
個人的には「マジシャン御手洗くん」のタイトルはもう少しなんとかならんかったかな、と思った
他のタイトルに比べると浮いてるように思えるんですよねぇ(どうでもいい呟き)
島荘って定期的に〈聖夜の奇跡〉を書いてますよねぇ?
でも今回の〈聖夜の奇跡〉話は泣ける話では無かったなぁ‥(更にどうでもいい呟き)

