
tada
@tada7724
2026年9月15日

巷談 本牧亭 (河出文庫)
安藤鶴夫
読み終わった
芸能関係で有名な本なのに、読んだことなかった
直木賞受賞作
すごく良かった
昭和37年、日本に一つだけ残っていた講談の定席、本牧亭まわりの人間模様
作者は小説、と言っているし、架空の人物も出てくるけど、半分ノンフィクション
ほとんど実在の人物がそのまま出てくる
戦後、仕事が無くなり、屋根の無い2畳の部屋で日雇労働者に食わせてもらっていた桃川燕雄
ファンが本牧亭に交渉して再び高座に上がれるようになるくだり、じーんと来ます
数々の芸術祭を企画し、昔からの演芸を生き残らせようとした湯浅喜久治
作者の安藤鶴夫に私淑していたそう
湯浅の記録を留めるために書いた本、でもあると思う
他にも本牧亭の席亭おひで、浪曲から講談に転向した服部伸、燕雄を死んだことにして香典をせしめる都々逸坊扇喜、あともちろん作者の安鶴(作中では近藤亀雄)、それぞれ物語のある登場人物の群像劇
歯切れの良い江戸弁で気持ちよく、古い言葉も多いのにポンポンと読み進めました
今、神田伯山が出て、講談師も増えて、講談は再び少しだけ盛り上がっている
安鶴が生きていたら、コメント聞きたいな

