すずめ "チームふたり" 2026年9月16日

すずめ
@Suzumeme
2026年9月16日
チームふたり
チームふたり
吉野万理子
小学生の頃学校の図書室にあって、たしか夏休みか冬休みの読書感想文の宿題でも本書を使わせてもらった。自分の小学校は学期ごとにクラブ活動に区切りがあったので、影響されて一時期は卓球クラブに所属したりするなどしていたくらいには思い入れのある作品だ。 過去に出た文庫本版を全て発売日に買って手元にあるのでいつでも読み返せるが、残念ながら都合上挿絵が全てオミットされてしまっているので何だか寂しいなあと思っていたら、ようやく古本屋で見つけたので購入した。嬉しい。 このシリーズに限らないけどやっぱり児童書は挿絵があってこそのものだと思う。 宮尾和孝さんの絵はこのシリーズを通して知り、他にカバーイラストを手掛けていた『君が見つける物語/角川文庫』なんかも完全にジャケ買いして揃えていたほど、今でもとても好きなイラストレーターさんの1人。 子供の頃に読んでいて印象深かったのは、 主人公の両親周りのことや女子部員の存在。 主人公の父親が会社をクビになり、今までずっと専業主婦をしていた母が慣れないパートを始めた時に語った「結婚って2人で1つのチームだから、今はお母さんがお父さんを助けてあげる番だ」といった主旨の言葉、 好きな卓球だけをやり続けようと思ったら生活が安定していて恵まれた環境が無いといけない。とクラブ活動をボイコットをした女子部員達。 こういう視点は子供の頃の自分には幸か不幸か全く無かったので、今でも鮮明に覚えている。 卓球の試合自体の描写は実はそれほどある訳じゃないけど、でも、装丁も含めて作品に息づく精神性として、これからもこのシリーズがとても好きなんだと思う。
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