
けんたろ
@kentaro
2026年9月16日

八千草の兄妹 言の葉は川に流れる (メディアワークス文庫)
fudaraku
読み終わった
一章を読み終えて、めっちゃおもしろい!となって、ちょっとでも空いた時間があれば読み進める感じで、没頭して読めました。
家系図が出てくる小説は初めて読んだかもしれません。確かに家系図がないと、理解できないぐらい入り組んだ話ではありました。
でも、そこがおもしろいところでした。
一族の背負った呪いと祝福。
こういう一族に限った話は意外と今まで出会ったことなかったと思うのですが、実はかなり好きだということが分かりました。新しい発見です。
村の因習モノが好きだから、それが更に一族に局所化したと考えれば、根っこは同じなのかもしれません。
あとがきにも述べられているのですが、テーマの一つとして「ことば」というのがありました。
ネタバレしたくないので詳しくは述べませんが、ことばのもつ力や儚さ曖昧さ、などについて改めて実感させられました。
あと、「名前」についての解釈も納得でした。
世界観も面白かったです。
基本、この現実世界がベースになっているのですが、なんだかちょっとだけ異なる常識があるんですよね。
冒頭から登場するので述べますが、ことばが流れる川が出てきます。その川を流れるのは水ではなく言葉なんです。なんじゃそりゃって感じですが、この小説の世界ではそれが普通みたいで学校でも習うそうです。
他にも現実にはない存在が大小あって、他の作品ではあまり見られないような独特の世界観が成立していて、そこも楽しかったです。
ミステリー要素もふんだんに盛り込まれていたので、読む手が止まりませんでした。
ちなみに、呪いが話の軸になっているので、ジャンルとしてはホラーなんだと思うのですが、怖い要素はあまりないです。
ホラー苦手な方にも読んでもらいたいなぁ。世界観が独特なので、普段ホラーを読まない人でもバッチリはまる人もいると思うんですよね。
いろんな人に読んでもらいたい作品でした。




