あおい "九重家献立暦 (講談社タイガ..." 2026年9月16日

あおい
あおい
@booklover_aoi
2026年9月16日
九重家献立暦 (講談社タイガ)
消化不良でもやもやした読了感でした…。 冒頭で、主人公は祖母(血縁上は叔母)と、母が駆け落ちした相手の息子と同居することになります。 木綿商であった九重家の行事を民俗学の卒論にしたいと母の駆け落ち相手の息子(主人公の同級生)が下宿してくることでこの同居となったわけですが、父の居場所を突き止めるために父の駆け落ち相手の家に住むってなかなかぶっ飛んでるなと思いました。 後半で祖母と母が連絡を取っていることがわかるのですが、祖母の言い分の身勝手さと、主人公の視野の狭さ、どちらも理解できずに非常にもやもやしました。 人の目を惹きやすい容姿だからと言って、男に媚びることになるから笑うことをやめろとか理不尽すぎる。 アンバランスだから変な男が寄ってきやすくなるんだろうし、変な男が寄ってきても自衛できないし、笑ったりしないことで友人関係も希薄。 子どもの頃は養育者の影響が大きいと思うのですが、ある程度大きくなって自分で考えることができるようになれば、自衛の方法だってネットや書籍で調べられるし、友人関係だって上手く築く方法はあるはず。 おかしいと思いながらも言われた通りにして、うまくいかないと相手のせいにする他責思考だからいつまでも自分は不幸だという考えから抜け出せないのでは?と思いました。 性被害に遭ったことを同性に相談して、その相手が自分に対してコンプレックスを持っている場合には自慢や自意識過剰と捉えられることはあることはわかりますが、期待した回答が得られなければ大学の学生相談窓口を利用するとか、行政の窓口に相談するとか他にもできることがあったのでは?と思ってしまいました…。 教授と友人どちらにも取り合ってもらえなかったから、そこで心が折れてしまったのかもしれませんが。 主人公の気持ちの流れや思考がいまいち掴めなかったので、どうしてその行動に至るのかが理解できなかったからもやもやしたのだと思います。 民俗学の知識は面白かったし、日々よ献立や行事のメニューについての描写は楽しめました。
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