
みや子
@miya1989
2026年9月17日

デンジャラス
桐野夏生
買った
読み終わった
"谷崎潤一郎"と"細雪"というワードに反応して購入、拝読
いや、どれだけ谷崎潤一郎先生という人物にハマったのかと。自分でも驚く
条件反射的に買ったから、あらすじサラッと見た程度で読み始める
話としては、重子という女性の一人称視点で進んでいく。谷崎潤一郎の話というより、谷崎潤一郎を取り巻く女を中心にした話だった。事実を元にしたフィクションって感じになるのかな。どこまでが本当のことで、どこからが創作なのかが正直わからない。重子の淡々とした視点でどんどん物語が進んでいくから、渦を巻く水に飲み込まれるような勢いで読み進めてしまった
一人称視点てものによっては苦手なんだけど、このデンジャラスに関していえば一人称視点がぴったりハマってて読みやすかった。言い方悪いけど、陰気で根暗な女が伏目がちに自分や自分の家族に起きたことをボソボソ語ってる感じが何ともいえずマッチしてる気がする
あらすじにあるような業とか執着とか嫉妬とか、そういうドロっとした感じをあまりうけないのは重子が淡々と語るせいなのか
たまに出てくる作家谷崎潤一郎の性質の面にしても、ゾッとする反面、「まぁそれくらいじゃないと人の心掴んで離さない小説なんて書けないよな」って思ってしまう
まぁ、それに付き合わされる方は堪ったもんじゃないんだろうけど
登場する女たちに関して、たぶん重子って、谷崎潤一郎がいなくても自分で勝手に自分の身の回りの不幸を寄せ集めて不幸ぶって可哀想な女ぶるのが好きなタイプに思えるんだけど
千萬子は全体通してボロクソ言われてるけど、あの時代には合わないってだけで現代であれば普通の女よな。作中で孤独に見えると表されてたのは、あの時代にあの性格だからこそなのかな
と、思ってた。読み始めは。読み終わると考え方ガラッと変わったわ
たぶん、本来読むべき視点とはズレた読み方した気がする。もっと物事掘り進めたような読み方したら面白いんだろうけど、そうできないくらい先を読み進めたくなるというか、のめり込むというか
不可思議な引力がある
それに引っ張られて物語の中を彷徨ってるうちに読了していた
終わり方はズッシリくる
人間の業とか欲とか隠したいものとか裏にあるものとか全部見た気がしてゲッソリした
そうきます?みたいな
結局、谷崎潤一郎先生の逃げ切り一人勝ちみたいな?
重いわー
最後に至るまではそこまで重くないんでは?って思ってたけど、最後の最後で特大級の重さが真正面から突撃してきて避ける暇もなく衝突みたいな
唐突な衝撃だったから抜け出すのに時間かかるわ
ちょっとキツい。けど、それ込みで最高に面白い
まじタイトル通りデンジャラス
大抵本読み終わった後は色んな感情と感想で頭の中ゴチャついてるけど、今回のゴチャつき方は近年稀に見るくらいゴチャっとしてる
でもまた読み返したいし、桐野先生の他の作品も気になる。落ち着いたら他にどんな作品があるか調べよう
