
モチメリ
@mochimeri
2026年9月17日

故郷 (岩波文庫 赤 714-1)
パヴェーゼ
読み終わった
刑務所から出たばかりのベルトとタリーノ。タリーノにしつこく誘われベルトは彼の故郷である農村に行くことにする。本作の語り手はベルトである。タリーノの故郷にて脱穀機を操作する仕事を任されたベルトは、彼の妹であるジゼッラに惹かれていく。
閉塞感を強めていくような田舎の描写がよかった。都会/田舎、水/血の対比などいろいろ読むことはありそうだけど、気になったのはタリーノに対するベルトの感情だった。批判的な描写が多いのにベルトはそもそも彼についていったのだし、いまいちベルトのタリーノに対する気持ちがわからなかった。ベルトとタリーノ、二人の屈折した関係に単純な対比には収まらない何かがありそうな気がした