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モチメリ
モチメリ
@mochimeri
  • 2026年8月22日
    異類婚姻譚
    異類婚姻譚
    経済力豊かな夫に庇護されて安穏な日々を送る女性が語り手。そうした生活を送るうち、語り手と夫の顔が似てくる。似てくるといっても夫の顔は溶けたりしていてまあまあグロテスクなのだが、そういうところに怖さは感じなかった。夫の発言のぬるぬるさが怖かった。
  • 2026年8月16日
    ビリー・バッド
    ビリー・バッド
    やはりポストモダン的な読解がしっくりくるかなー。ここで言うポストモダンとは読解の焦点が定まらないくらいの意味で、この小説はつねに「これだ!」という確信を外してくる。 たとえば、ビリーは不運な主人公だと読むやいなや、でも人ひとり殺してるのは確かだしなあ、みたいな感じでひとつの決断の裏から別の解釈が顔を覗かせる。 あと、処刑に際してのビリーのおとなしさが不気味だった。ビリーの肉声はかなり抑制して、周りの声や風景描写などで処刑を描いていた。
  • 2026年8月13日
    手のひらの京
    手のひらの京
    舞台は京都。長女・綾香は結婚への焦りをつのらせている一方、モテまくり人生の次女・羽依は職場の上司と恋仲になり、大学院で研究に没頭する三女・凜はいずれ京都を出ようとしていた。いけず概念の勉強になった。次女のブチギレは迫力があった
  • 2026年8月6日
    山頭火俳句集
    山頭火俳句集
    種田山頭火の俳句が1000句収められている。物事をありのまま見ようとする透徹した視線とどこか投げやりな様子が一句のなかで共存している。次の有名な句は昭和4年の作。 どうしようもないわたしが歩いてゐる/種田山頭火
  • 2026年7月31日
    オペラ座の怪人
    オペラ座の怪人
    パリのオペラ座を舞台に、怪人エリック、歌姫クリスティーヌ、貴族ラウールの三角関係が描かれる。原作はミステリ色が濃くペルシャ人が重要な役を担わされている。ファントム(原作ではエリック)がイケメンだった映画ではどうだっただろう。あまり覚えてない。日本ではオペラ座の怪人といえば劇団四季のものが有名だろう。劇団四季のオペラ座の怪人は、思っていたよりも原作の設定を踏襲していた。
  • 2026年7月31日
    ドルジェル伯の舞踏会
    ドルジェル伯の舞踏会
    社交界を舞台にした心理小説。アンヌ・ドルジェル夫人であるマオが青年フランソワに惹かれていく様子が精緻に描かれていく。気になったのはフランソワのお母様であるセリューズ夫人。彼女がけっこう話をかき回す。
  • 2026年7月31日
    リヴァイアサン号殺人事件
    リヴァイアサン号殺人事件
    19世紀末のパリ、大富豪の怪死をきっかけに乗り込んだ豪華客船リヴァイアサン号が舞台のミステリ。めっちゃミステリだった。過去の事件のショックで主人公のモミアゲが白いのだけど、となるとどうしても北大路欣也がちらついちゃうよね。とはいえ主人公はイケメンらしいからぜんぜん欣也ではないんだろうな
  • 2026年7月26日
    本にだって雄と雌があります
    小学4年生の土井博はある夜、祖父の與次郎が定めた「書物の位置を変えるべからず」という絶対の掟を破ってしまう。そこから本好きからするとリアリティのある展開が繰り広げられる。積読はマジで知らないうちに増殖するので。しかし本書の展開は戦争に及んだりしていて壮大だった。ユーモアをちりばめた擬古文調の文体だった
  • 2026年6月10日
    愛する者は憎む
    愛する者は憎む
    端正なミステリという印象。舞台はアルゼンチンの保養地マル・デル・プラタ近郊の砂丘地帯にあるホテル。医師である主人公は、そこで起きた二件の連続殺人を解明しようとする。
  • 2026年5月31日
    アメリカの鱒釣り
    アメリカの鱒釣り
    再読。さすがに古くなってるかなと思いきやまだまだかっこいい。 「ここでわたしの人間的欲求を表現すれば、――わたしは、ずっと、マヨネーズという言葉でおわる本を書きたいと思っていた」(215)
  • 2026年5月24日
    なめらかで熱くて甘苦しくて
    四大元素(水・土・空気・火)と「世界」のラテン語をそれぞれタイトルに持つ短編集。少女の想像の中の奇妙なセックス、女の自由をいまも奪う幻の手首の紐、母の乳房から情欲を吸いだす貪欲な嬰児などがとりとめのない文体で語られる。その文体が極まりすぎていることが理由だろうか、感想を言うのが難しい作家のひとり。
  • 2026年5月21日
    黄金の軍鶏
    黄金の軍鶏
    面白かった。『ペドロ・パラモ』に垣間見た圧倒的な「小説ぅぅぅ!」感はないけど、その道を究めた者が簡単な動作だけで敵を倒すような熟達した呼吸を感じた。ルルフォはめちゃくちゃ速くて乾いてるのになぜかしっとりするんだよな
  • 2026年5月17日
    短くて恐ろしいフィルの時代 (河出文庫)
    寓話的でユーモラスな語り口ながら独裁の始まりから終わりまでを描いた内容には恐ろしさを感じた。作者は特定の人物を想定していないらしいが、トランプ政権をモデルにしたと言われても違和感ないし今の日本のことだと言われても納得してしまうかもしれない。 ハッとしたのはマスコミの描き方。どこからともなく湧いてくる小人がマスコミの寓意なのだろうが、その小人たちは独裁の誕生をさんざん煽っておきながら独裁者が倒れるや否や「なぜ国民は騙されてしまったのか」などと言い始める。クソやわー
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