
サブレとポッポの往復書簡
@snowflake
2026年9月17日

ポイズンドーター・ホーリーマザー
湊かなえ
読み終わった
感想
読書日記
@ 自宅
人の気持ちのすれ違いの果てにあるもの、それは、決して取り返しのつかないバッドエンド。
例え兄弟姉妹、親子、嫁姑、さらには血縁ではない恋人、友人であっても、その流れは変わらない。
どの話を採ってもそこに在るのは、勘違い、嫉妬、毒親、共依存などという一言ではとうてい語り尽くせない、積もり積もっていく『どうして私が、私だけが』とひたすらに抑圧され、鬱積し続ける語り手たちの捨て鉢のような負の感情たち。
そして、いつしかそれがコップの縁から溢れた瞬間、悲劇は起こるべくして起こる。
どの話も救いのないイヤミスでしたが、思ったほど後味が悪くならなかったのは、最後まで救いのなかった語り手たちの中に、他でもない、読み手である私自身の姿を重ね見たような気がするからだったのでしょうか…
