CandidE "哲学史入門1(1)" 2025年4月7日

CandidE
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@araxia
2025年4月7日
哲学史入門1(1)
哲学史入門1(1)
伊藤博明,
千葉雅也,
山内志朗,
斎藤哲也,
納富信留
いろんな哲学入門書を読んでは忘れ、読んでは忘れる。永遠の哲学初心者である私において、時々、「で、哲学ってどこから始めればいいの? 何から読めばいいの?」と聞かれることがある。で、この時点で、哲学ってなんだ? と思う。ついでに、なんだ、その丸投げな態度は、アウトソーシングは、と眉をひそめる。哲学の核心は、自ら問いを立て、主体的に思考することにあるのではないですか? 違いますか? 本書を人に薦める目的でザザザっと目を通した結果、私はそのような依託気質な潜在的ソフィストに対し、「あるは、ある(朗らかに)ないは、ない(ドスを効かせる)」と訴えることにした。相手は当惑するだろう。それでいいのだ。それこそが哲学者の対話なのだ、お互いに。 「あのー、ソクラテス、ってソフィストととして風刺され弾劾されたんですけど、大丈夫ですか? あなたの中のソフィスト、弾劾されませんか?」 そのような心の声が聞こえる。哲学を学び始めたい学士は、本書を勝手に手に取り、勝手に読んで欲しいと思う。哲学史から始めよう。
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