
木村久佳
@kuCCakimura
2026年9月18日
彼女は頭が悪いから
姫野カオルコ
読み終わった
読み終わった。つらかった。
2016年に実際に起きた、東大男子学生5名による強制わいせつ事件が題材。
「トロい」印象を与える女子、女子の中での女子に対するラベリング、学歴コンプレックス、高学歴者による低学歴者への差別。これだけに留まらず、「なんでこの人間ができあがったのか」があまりにも克明に記されていてしんどかった。フィクションとは思えない濃い内容だった。
大なり小なり性的なアクシデントに巻き込まれた女性に対して、なんでこの世は「なんでそんな男についていっちゃったの」と最初に思うんだろう。
文庫版あとがきや柴田錬三郎賞選評にも多々現れるように、この小説は、自分より劣っている(ように見える)人間を見くびる人間性について突きつけてくる。それは高学歴だとか美人だとか、低学歴だとかブスだとか関係なく、全員が持っている暴力性だ。
つらい。いろんなことがフラバする。だけど、ちゃんと読まなくちゃいけない本だった。



