mikechatoran "地図とその分身たち" 2026年9月19日

地図とその分身たち
翻訳家と地図製作者(カルトグラファー)の肩書きを持つ著者の地図をめぐる思索的エッセイ。地図とは思いっきり簡単にいえばある視点(世界についての認識)から世界を編集して平面に表したものだ。その証拠に精緻なあまり原寸大になった地図は意味をなさない(ボルヘス「学問の厳密さについて」を思い起こす)。著者はその地図の「意図」の部分に関心をひかれているのだろうか。「私は地図への関心がいつのまにか地理への関心にすりかわっていることに堪えられない」という言葉が印象的。おもしろかった。
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