
しおり
@Kaffee5888
2025年4月8日

死神の精度
伊坂幸太郎
読み終わった
再読中
再読!
死神目線の人間観察模様は少し独特で面白い。
「死」とはなんなのだろうか、と今をひたすら生きている人間たちはあまり考えない。物語の途中で千葉は「人生の大半は人生ではなく時間である」(多少言葉の差異はあるかも)と言っていたが、確かになぁ…と思う。いつか死ぬということを分かっていながらも、今は死にたくないって思うし、でもだからと言ってやり残したこともさほど無い…そんな風に毎日の時間を消費しているような気がするのだ。
伊坂先生の作品には音楽と渋滞とそれと時間についての話がよく出てくるように思う。あと、人の死と。それらをちゃんと理解できるようになるのはもう少し時間がかかるかもしれない。…なんて言っていたら、理解する時間もなく死神が来るかもしれないけれど。


