
しおり
@Kaffee5888
好きな作家さんは伊坂幸太郎先生、谷崎潤一郎先生、町田そのこ先生📚
♡は「それ良いですよね!!」もしくは「それ良かったんですか!?」のどっちかです。
- 2025年11月14日
紙の梟 ハーシュソサエティ貫井徳郎読み終わった『人ひとりを殺したら、死刑』 帯の言葉に惹かれて、購入。読了。 元々貫井徳郎さんの文体が好きというのもあるが、こちらの作品もつまずくことなく読み切ることができた。 本書の内容についての感想なのだが、公の場で感想を残すことはかなり危ういことなのではないか…?と思うので、一旦控えることとする。 が、一度は読んでみてもいい作品なのではないかと思う。なぜ、日本には死刑制度が存在するのか、なぜ日本の死刑はなかなか執行されないのか…。 人は知らない人間に対してはどこまでも残虐になれると思います。知っている人間には優しくなれます。どの立場に立って物語を読むかによっても捉え方は変わってくるでしょう。考えることもかなり多いでしょう。人の命とはなにか、罪を赦すってなんだろう、そういうことを考えられる歳になったら読んでほしい一作です。人の命は、重いんです。誰にでも平等だと思います。ただ、自分の身内が殺されたら?これ以上の言及は避けますが、もしも少しでも興味を持たれるのであれば手に取ってみてください。 - 2025年11月14日
- 2025年11月11日
- 2025年11月11日
- 2025年11月11日
愚か者の疾走西尾潤読み終わったよかったねぇ゛゛っ!!!!!!! 大体一作目のその後みたいな話はあんまり好きじゃなくて読まないのだが、愚か者の疾走は身分が好きで、そしてその後の「未来」が見たくて読んだ。結果として良かった………。ぼんやり明るくて、ぼんやり幸せで…。嬉しかった、とても。作品自体は明るいものじゃないのだが(一作目からもともと戸籍売買をした若者の話だし)、それでも悪い子じゃない子たちが未来をちゃんと見て、明るい方向に進めているようになっているという事実が嬉しい。本当に。 変われない人もいるし、変われる人もいる。 環境っていうことももちろん要素としてはあるだろうけれど、その先に一歩踏み出せるかそこで腐るかはその人次第だと思う。進もうと思えば進めるし、未来を選べる人にだけ未来が続くんだと思う。 誰もが誰かを想っていて、誰かのために生きられて、自分のために生きられて、生きたいように生きて。誰にでもぼんやりくらいでもいいから明るい未来があるなら、いいな。 - 2025年11月11日
- 2025年11月11日
- 2025年11月7日
- 2025年11月7日
サイコパスから見た世界デイヴィッド・ギレスピー,栗木さつき気になる本屋でさっき見つけて読みたくなった。 どうしても映画とかのサイコパスって魅力的に見えちゃうんだよなぁ。会いたくないけど。 20人に1人はサイコパス、とかの研究も出ているとかなんとか聞いたことあるのでちょっと読んでみたい気持ち。何を考え、何を想って生きているのか。 - 2025年11月7日
- 2025年11月7日
- 2025年11月4日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎読み終わったこの物語の結末は言ってはならない。 ということで、書ける感想が無いのだが、実に伊坂幸太郎らしい、25周年らしい作品だと思った。つまるところ、好き!!!!だいすき!!!25周年おめでとう!!!!!!!これからも楽しみにしてます!!!!!!! ほんとに伊坂先生の作品はちゃんと辛いところもあるけれど、それでも地に足をつけて、しっかりと歩いて行ける強さと優しさがある。 過去は変えられないけれど、未来は変えられるんだよね。 - 2025年10月25日
吾輩も猫である原田マハ,恩田陸,新井素子,石田衣良,荻原浩,赤川次郎読み終わった猫だけが詰まったアンソロジー! 夏目漱石没後100年の記念出版として、猫目線の作品のみが扱われている。猫好きには堪らない一冊だろう。 全猫、気まぐれでわがままでプライドが高くて、そして可愛い。こう言うところが好きなんだよ〜と猫好き作家の声が聞こえてくるようだった。特に赤川次郎の「いつか、猫になった日」が面白かった。これはただの猫小説ではないのが特徴。あとは、山内マリコの「吾輩も猫である」も好き。大学生っていうのは暇で暇で仕方がない。暇を謳歌することに関しては猫はすごい能力があると思う。見習いたい。 『まあ、暇っていうのは愚かな人間には毒なのよ。バカは暇に耐えられないの。あたしって猫だから、暇と上手につき合える高等な生き物なのよね。』p195 この言葉があまりにも『猫』過ぎる!可愛い。このプライドの高さ!そして暇が毒である、という真理に気がついている猫は賢い!すごい!あたしも猫みたいに暇と上手に付き合いたいな〜。暇があると怖くなっちゃうもの。窓辺でぽかぽか日向ぼっこしてるだけじゃ不安になるもの。ゆっくり夕陽が沈んでいく様子なんて二分も見てられないもの。あぁ、猫になりたい。 - 2025年10月24日
- 2025年10月21日
- 2025年10月21日
読み終わった去年、20周年記念限定愛蔵版として「ぼくのメジャースプーン」と「凍りのくじら」が発売されてから積読。漸く読了。 中学生とか小学生の時に読んでおきたかったな。でもその頃だとまだ話の内容をきちんと理解できなかったかもな、と思うと2回読むべきだったと悔やんでみたり。それくらい良い作品だった。 本書の内容は結構重め。「罪」「罰」「正しさ」「復讐」この辺りを含む内容になっている。個人の思想では人は人を裁くことは出来ない、と思っている。だから、もし自分の大切な人を傷つけられたとして復讐を考えたとしてもそれは「その人のため」ではなく「己のため」である、と思う。その点は先生の意見と同じだ。ただ学生の頃だったらそうは考えなかったかもしれない。これは大人になって色々な本を読んだり考えに触れたりした結果、「落ち着いた」からだ。よく漫画などで「そんなことをしても〇〇は喜ばない」という言葉があると思うが、その通りだ。喜ぶことを前提としていない。そんなことは分かっていて、己が許せないからそうするのだ、と。誰かに危害を与えようと考える時、誰かのせいにしてはいけない、己の行動は己が責任を取るべきだ、と思うのだ。まぁ、今は冷静だからそう考えられるのだが。 確かに復讐をする事は喜ばないかもしれない、けれど「復讐をしようとしてくれた」という事には複雑な感情にはなるが嬉しい気持ちもあると思うのだ。それほどまでに「想ってくれている」誰かがいるということだけでなんだか救われた気持ちになる。 大人になればなるほど先生の意見と同じになるし、子供の頃ならきっと主人公の意見に寄っていたと思う。もしかしたら大学生かもしれないが。本書を読んで、自分ならどうだろう?と一つ考えてみるのもいいかもしれない。かなりいろいろなことを考えさせられる良い作品でした。 - 2025年10月17日
文豪たちの悪口本彩図社文芸部読み終わった最近は文豪の本を読書中…。 悪口の書き方がそれぞれの性格と個性が出過ぎて面白い。ネチネチとしているのか、論理的に組み立てて冷静に諭しているのか…それぞれの性格が見えて面白かった。 悪口本の中に坂口安吾の「不良少年とキリスト」が入っていたので久々に読んでみれば、大人になってからようやく心のうちに入ってくるものもあるのだな、と気づきがあったり。この人は本気で生きようとしている。本気で文学を、ペンを武器に戦おうとしているのだ、と感じ、その強さに惹かれた。 谷崎潤一郎と佐藤春夫の手紙のやり取りの直接会って話をしたらきっとやり込められてしまうだろうから手紙にする、と書いたり、真っ向から言いたいことをやり合うのが友であるが故の遠慮のなさで良かった。自分なら途中で嫌になるだろうなぁ…。文字を書くことに長けている人たちの悪口はバリエーションが広い!そして嫌味が長い!そんなことを感じた悪口本。 - 2025年10月17日
- 2025年10月16日
文豪、社長になる門井慶喜読み終わった文学を好まない人でも知っているであろう芥川賞、直木賞、そして文藝春秋。それらを作った作家であり、社長でもあった菊池寛の人生を描いた一冊。お堅い文章ということもなく、するすると読めるのがとても良かった。社長もしつつ、真珠夫人や恩讐の彼方になどの大衆向けの劇作家もするという二足の草鞋をやり遂げた菊池寛、という存在がどういった思考で、どういった人生なのかをたどる作品でとても面白かった。 やっぱり人生、楽しんだもの勝ち…というか、「楽しい!」「面白そう!」と思ったものにすぐ飛び付けるかどうかが人生を彩り豊かにできるかどうかが変わる気がする。そしてそういう風に楽しくできる人の周りには人が集まる、人が集まればさらに違う遊び方も思いつく、いいことだらけである。自分は引っ込み思案でなかなかうまく一歩を踏み出せないことの方が多い性質なので憧れる。 最初の章の「寛と寛」の話では、芥川龍之介との友情が主題である。先日、共訳をしたアリス物語を読んだ身としては、心が詰まるような想いがした。芥川が頑なに「ひろし」と呼び続けたのは記者の「菊池寛」や作家の「菊池寛」に会ってるのではなく友人として純粋に話をしたかったから「ひろし」と呼び続けたのではないかな、とか思いつつ。 - 2025年10月15日
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