
しおり
@Kaffee5888
好きな作家さんは伊坂幸太郎先生、谷崎潤一郎先生、町田そのこ先生📚
♡は「それ良いですよね!!」もしくは「それ良かったんですか!?」のどっちかです。
- 2025年5月21日海が見える家はらだみずき読み終わった夏、だな〜〜☀️🌊 幸せの尺度なんて誰にも測れないのだから、自分がしたいこと、自分の幸せの物差しで測って一番心躍るものを選んだほうが良いんじゃないかな、と思う。 結婚が女の幸せだとか、そういうの結構時代遅れじゃない?でも、なんとなく世間の目は冷たいし…、そう思ってるだけかもだけど…。結婚してないんだ、ふーん…みたいな、そんな風潮が昔よりは少なくなってきているは、いるけれど、まだちょっと残ってる。それを幸せだと思う人はそれを選べば良いし、そう思わず自分の幸せが別にあるのだったら、それでいいんじゃないかな、って。 この小説はゆるーーーーーく時間が流れている。劇的な何かは起こらないけれど、それでもちゃんと前に進んでいく。それが心地いい。どこからか海の音が聴こえる、かもね。
- 2025年5月14日夜明けのはざま町田そのこ読み終わった『ぎょらん』と同じ葬儀社を舞台にした作品。舞台ではあるのだが、今回は「これから生きていく人」側の話だった。 男、女。昨今ではジェンダーレス社会という言葉もよく聞くようになり、男女が平等に過ごせるように改善される動きがある。だが、根強く残っている男女格差も勿論ある。それは、そもそもの人間としての構造的な問題であったりと得意不得意、適材適所、というものもあることも絡んでいる。男だから、こうじゃないといけない、女だからこうだ、という考え方は古いとはいえど、たまに望んでしまうのも仕方ないことなのかもしれない。と、思うのであれば相手からそう思われても仕方ないと飲み込まなければいけない、と思うのだ。自分だけが相手に期待する、望み過ぎるといつか関係性は壊れる。結局、対等に見ていないのだ。この問題は数年ではどうにもならないもので、根気強く意識を変えていくしか方法はないと思う。 もう少し、歳をとってから読み直したい作品だなと思った。まだもうちょっと寝かせておこう。
- 2025年5月10日でっちあげ福田ますみ読み終わった今年の6月に綾野剛主演で映画になると聞いて読みました。かなり衝撃的な内容ですので、読む際には覚悟が必要かもしれません。これは、実話です。 福岡のある小学校で教師による子供へのいじめが起き、担任教師は史上最悪の殺人教師と言われた。法廷では正義の鉄槌が下される、筈だった。だが、話はおかしな方向に進んでいく。これが実話であるということがかなり恐ろしい。 最近、モンスターペアレンツという言葉をよく耳にする。教師は親ではないのだから、そこまでの面倒を見ないといけないの?と子供を育てたことのない私は思うのだ。そういう親や子どもと向き合わないといけない仕事をする教師のことを本当に尊敬する。(たまに本当に嫌で駄目な教師はいるけれど。) 教師という職業が保護者に強く出られないという事実も。そして、子供はウソをつく生き物だということも。それら全てが合わさって、最悪な事態を引き起こした。ただ単純に怖い。
- 2025年5月8日あの子とQ万城目学読み終わった吸血鬼だけど血は吸わない!?? それって吸血鬼なの?! いい青春小説だった。これはまごう事なく高校生のキラキラした青い夏の青春!浴びた〜!! キャラ同士の掛け合いが軽快で詰まるところもなく、楽しく読み終えることができた。この初夏の始まりくらいに読めて満足。 ただの青春小説だと思うなかれ!なんかちょっとビターで、せつない部分もある!万城目学ワールドのちょっとフシギが詰まった吸血鬼小説🧛♀️
- 2025年5月5日笑う森荻原浩読み終わった物語の紹介文と表紙をまず見て欲しい。そして、それから読み始める。さてどうしたものか、イメージと違うのだ! 裏切られた、という感覚ではなくただただ、あぁ良かった…という暖かみが残る。「クマさん」の正体もしっかりとした謎解き要素があり、嫌な感じもなく、ただただ読んで良かったなぁ🌼🐻という気持ちになるので、ほっこりしたい人におすすめ。逆にミステリーなどを求めている人には物足りなさが強いかも。荻原浩の作品が好きな人には刺さると思う、かなり。 ネタバレ含む感想はリプライで。
- 2025年5月1日どうしても生きてる (幻冬舎文庫)朝井リョウ読み終わった仕方ないよ、生きてるんだもん。 どうやっても、そこで生きるしかないし、逃げても、選んでも結局のところ、「置かれた場所で咲きなさい」じゃないけど、どうしようもなく生きてるんだから。 この作品、多分だけど、朝井リョウ先生の「正欲」が好きな人は好きだろうなと思う。自分の中で「正しく生きられてないんだろうな」とかそう言った「生きる」とか「死ぬ」とかを考えたことが一度でもある人は読むとなんとなく楽になるんじゃないかな、と思う。自分一人じゃないんだ、ってそんな気持ちになる。ただ、この作品があまり刺さらなかったなって言う人はそれで良いと思う。健康で、とても。皮肉を言ってるわけじゃない。羨ましい。この作品に救いを求めてる自分に酔ってるわけじゃない。そう見えるかもしれないけれど。嫌だな。そうやってごちゃごちゃ考える人は本当にこの本が「向いている」と思う。基本的に、今の人生において「ハズレクジを引かされた」とか「痛いって言える場所があればよかった」とか、そういう痛みを心の奥底に隠してしまって見ないふりをした人に向けた本だと思う。届け。
- 2025年4月26日カフネ阿部暁子読み終わった「あなたの人生も、あなたの命も、あなただけのもので、あなただけが使い道を決められる。たとえ誰が何を言おうとあなたが思うようにしていい」 食べることは生きること、どんなにしんどくてもごはんを食べることで人は生きられる。そういう話に最近よく出会う。これは結構好きな考え方だ。 ただ、自分はあまりごはんをしっかり食べる方ではない。朝ごはんはたまに抜くし、昼と夜は一緒にしちゃう時もあるし。人生の使い方は自分自身で決められる。けれど、途中で病気をしたり、自分のせいで体調を崩すということで人生の使い方の選択肢を狭めるのはかなり勿体無い。この世の中を生き抜くためにはちゃんとごはんを食べて、健康に生きなくちゃだめだ、と。 作品としてはかなり美味しそうなものがあって色とりどりでとても読んでいて楽しいものだったが、本をよく読む人にとれば少し物足りなさを感じるかもしれない。というのも、伏線のようなものはあり、しっかり回収はされるのだがちょっと弱い、気がする。まぁ、ミステリーとは違うので仕方ないものはあるとは思う。ので、この作品はちょっと元気のない時に、ごはんを食べる力がわかない時に、そういう時、そういう人に届いて欲しいな、と思う。
- 2025年4月24日ゴールデンスランバー伊坂幸太郎読み終わった再読中「逃げろよ。無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。人間、生きててなんぼだ」483 首相殺しの犯人に仕立て上げられた青柳がどのようにして生きていくのか、逃げるのか、ハラハラドキドキワクワク、そしてシリアスがふんだんに混じった作品。このスピード感と重厚感をぜひ楽しんでほしいと思う。そしてやはり、伊坂先生の作品の登場人物は誰も彼も良すぎる!いるよね、こんな人、といたらいいな、こんな人がいっぱい居る。そしてどの作品にも共通するのだが、ユーモアがある。言葉遊びも楽しいし、独特な言い回しも最高。 青柳が疲弊しきって、もう諦めちゃおうかな…となる時がこの作品中に何度かある。その度に「逃げろ」と「生きててなんぼ」で背中を押してくれる人がいる。これは現実世界でも結構大事なことじゃないかな、と思う。現実世界でも嫌なことがあっても、諦めちゃいたくなることがあっても、死にたくなっても、生きててなんぼ、なのだ。いつかは良いことがある。逃げて、生きて、それでこそ人間なのだ。無様でも良い、だから逃げろ。いつか、”たいへんよくできました” と貴方の頑張りを知ってる人が判子を押してくれるから。
- 2025年4月22日Moment本多孝好読み終わった「その人の付き合いやすいパーツだけを選んで付き合うなんて、どだい無理な話だ。」260 これは2005年ごろに刊行された話なのだ、と途中で確認した。というのも、ところどころ現在のハラスメントが蔓延っている世の中では受け入れられないような話が見られたからだ。私としては、別に物語にそこまでのリアリティは求めていないため、気にはならなかったのだが、気にする人もいるかもなぁ、と。確かにこの頃はあまり気にして無かったよなぁ…と時代の流れを感じたりした。閑話休題。 作品としては、病院を舞台に「死ぬ前に願い事を叶えてくれる仕事人がいる」という噂がある、という大きな設定があり、とても物語のフックとしてはわかりやすい。 自分は幸運にも、あまり「死」に触れる機会が無かった。その為か、「死」というものには遠い。生きていれば、なんとなく希死念慮のようなものは持つものだが、それとこの話は違うので割愛する。病気で「死」という期限が見えている時に、何を思うのか、何を感じるのか、誰に会いたいのか、何がしたいのか…というのは、人によるだろう。多分それが後悔、やり残した事というものだから。自分だったら何がしたい?何を想う?と思って…別に何もないな、って思う。当たり前に生きていける、と思っているからまだ漠然としているのだ。たぶん、この作品にある上田さんのように、『「悪い人生だったとは思わない」「後悔がまったくないとは言わないけれど、それでも、まあまあ、よくやったと思うよ、私」228』と思うかもしれないな、って。当たり前に未来が続いていると思っている私にはまだ考えるには遠いのだ。 だが、果たして本当に遠いのか?というと首を傾げる。そんな事を考えて生きていたくもない。なんだろう、「死ぬ」も「生きる」も難しいな。
- 2025年4月14日赤と青とエスキース青山美智子読み終わった「こういう人がいいっていうんじゃなくて、この人がいいって思えたら、それが完璧な組み合わせなんだと思いますよ。人ってみんな、ひとりしかいないんだから」 初めての青山美智子先生の世界。読み終わった後に満足感と充実感をとても感じた。最終章を読んだ時にこれは人生だったんだなぁ、と気づいた。 自身も創作に纏わる活動をしていることから、そうそうこうだよね、と思うことや時には反省するような言葉があったりと感情移入をしながら読んだ。特に額縁の話の時の言葉が身を引き締める言葉になった。(この文章の一番初めに書いてある言葉)近しいもので妥協するのではなく、これだ!と思える…、美術の絵と額縁でいう「結婚」を見つけてあげないといけない、とひしひしと感じた。ただ、創作をしていると妥協をしてしまう日もあるのだ。まぁこのくらいでいいか、とかちょっとイメージと違うけれど大体合ってるから…とか言い訳をしてる時がある。作品にとってはその「結婚」は一度きりなのだからちゃんと見つけてあげないといけないな、と思った。創作に携わる人には是非読んでもらいたい作品。
- 2025年4月11日神様の暇つぶし千早茜読み終わった感想が難しい作品。ただ内容も文体も何もかも凄く私好みで好きな作品。出来れば夏の滅茶苦茶に暑い日に読みたかった。 女っていう生き物が恋だとかそういうのにハマっていく様子がありありと映されている。恋なのか執着なのかなんなのか。こういう作品を読むと、語彙力がなくなってどう感想を書けばいいのかわからなくなる。ただ、この作品のうっすらと昏くて、息が詰まりそうな雰囲気を私はかなり好きだということは言える。女のカタチをした作品だと思う。 それはそれとして、千早茜さんの作品に出てくるご飯はどれも美味しそうで気になる。
- 2025年4月8日死神の精度伊坂幸太郎読み終わった再読中再読! 死神目線の人間観察模様は少し独特で面白い。 「死」とはなんなのだろうか、と今をひたすら生きている人間たちはあまり考えない。物語の途中で千葉は「人生の大半は人生ではなく時間である」(多少言葉の差異はあるかも)と言っていたが、確かになぁ…と思う。いつか死ぬということを分かっていながらも、今は死にたくないって思うし、でもだからと言ってやり残したこともさほど無い…そんな風に毎日の時間を消費しているような気がするのだ。 伊坂先生の作品には音楽と渋滞とそれと時間についての話がよく出てくるように思う。あと、人の死と。それらをちゃんと理解できるようになるのはもう少し時間がかかるかもしれない。…なんて言っていたら、理解する時間もなく死神が来るかもしれないけれど。
- 2025年4月5日汚れた手をそこで拭かない芦沢央読み終わった「悪いことしたから悪いことが起きるとは限らないんだよ」 この一文が凄まじいな、と思った。そうだ、悪いことをした悪い人にしか悪いことが起こるわけでもないし、寧ろ悪いことが起こらないこともある。日常を生きていれば「なんか悪いことしたかなぁ…」と思うこともある。良いことと悪いことの比率をひとつひとつ指折り数えてみれば多いくらいかもしれない。何をしたって結局未来には何が起こるかなんて誰も知りはしない。 この作品は日常にありうるかもしれない、奇妙な感覚がある。そしてついでに言うと、後味は悪い!けどそれが妙に気持ちがいい。これがミステリーかと言われるとちょっと違うとは思うけれど…。道尾秀介さんとかの作品が好きな人は結構好きな部類になるんじゃないかなぁとも思う。(別の作者を出してごめんなさいね) 主人公たちはどこで汚れた手を拭けば良かったのだろうか。拭ける場面なんてあったのだろうか。汚れた手を、そこで拭けなかった。だから、こんなことになったのね。
- 2025年4月1日オーデュボンの祈り(新潮文庫)伊坂幸太郎読み終わった再読中昔から不思議の国のアリスが好きだった。 伊坂幸太郎先生の一作目を十年ぶりくらいに読んだ。やはり当初感じたように今回も面白いと感じた。再読すると、違うところに気がつくので嬉しい。(特に伊坂先生の場合、別作品の人物が出てきたりするのでここにもいたんだね、という気持ちにさせられる。) 冒頭の不思議の国のアリスの話に戻るのだが、再読してみればそういえば不思議な場所に気がついたら辿り着いているところや、「ウサギ」などや「桜」などはアリスを踏襲しているのではないか?と思い至った。さながら、現代版アリスではないかと思うのだ。ぜひ、アリス好きは読んでほしい。ついでに安部公房の壁もアリスっぽいので読んでほしい。
- 2025年3月27日月とアマリリス町田そのこ読み終わった暗闇に浮かぶ小さくてぼんやり浮かぶ光、のような小説だと思う。 この小説を読むにあたって、色々なことを考えさせられた。愛情、環境、少しでも条件が変わっていたら「自分」という存在は今ないかもしれない、と思うと少し怖い気がする。 最後の一文が本当に秀逸だと思う。 それを読んで、町田そのこさんの作品はどうしてこんなにも優しくて柔らかく寄り添ってくれるのだろうといつも思う。この作品は決して幸せではない、と思う。幸せだと思い込む、幸せだと言い聞かせる、そんなのは幸せじゃない、なんて否定するのも違うような気がするし…と唸ってしまう。現実のニュースを見ていると、こういう事件はおそらく普通に世の中にあるのだろう、と思う。自分とは関係がない、と言い切ってしまってもいいのだろうか、とも。 自分に恥じないように、それこそ人生の最期の瞬間に誰かに祝福の拍手を贈ってもらえるような人生にするにはどうすればいいのだろうか。少しずつ、探していこうと思う。がんばろう。
- 2025年3月25日あなたとなら食べてもいい千早茜,柚木麻子,深沢潮,田中兆子,神田茜,遠藤彩見読み終わった幸せな香りがする、とは言えない作品たち。 そう、これは「あなたとなら」食べて「も」いい、のだ。(当てはまらない作品もあるけれど。) 私は食べるということは生きること、だと思っている。どんなに辛くてもお腹は空くし、ごはんを食べられる間は生きていられる。その食事が1人で暮らすようになって、だんだんおろそかになる。それは自分を雑に扱うことと同じ。誰かと一緒にごはんを食べるのがおいしかった日々が愛おしい。たまには誰かを誘ってみようかな。 この作品たちはたまにちょっとだけ後味が悪い。それでも食べちゃう(読んじゃう)。ただの日常の延長にある普遍的な食事の話だから何も起こらないのは当たり前なのだ。だから、これを読む時はなーんも考えたくない時とかをお勧めする。
- 2025年3月21日一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。 (スターツ出版文庫)へちま,冬野夜空読み終わった友人に薦められて読んだ。 正直な話をすると、自分はかなりの冊数をこれまでの人生で読んでいる自負がある。為に、かなりこの本は「ベター」である、と感じてしまった。展開、言葉等々、自分にはもうこれを楽しめる歳ではないと思ってしまった。申し訳ない。読書を始めた頃、純粋に物事を読めてた頃、例えば中学生時代とかにあればきっと面白かった、以上の感想を抱けたと思う。大人になりすぎた。それはそうとして、展開的にはわかりやすいものの、内容は綺麗で伏線などもしっかり回収している、変なとっかかりもない、というところからかなり読みやすく、取っ掛かり小説にはいいな~という感想。この本を好きな人と作者には失礼かもしれないが。残念ながら自分には刺さらなかった。これもまた、ひとつの読書体験。
- 2025年3月18日ガソリン生活 (朝日文庫)伊坂幸太郎読み終わった再読中教習に通ってるので折角ならもう一度車の気持ち読むかと思い、再読中 ◾️読了 そう言えば、幼稚園の頃に乗っていた父の白の小さな車はいつ居なくなったのだろう、と思い出した。後部座席にチャイルドシートがあって、座布団があって…。懐かしい。あの車も、もしかしたら私たちのことを大きくなったなぁ…とか思ってたのかもしれない。これから買う車に「こいつ運転下手だなぁ…」とか思われないように頑張ろうと思った。誇りに思ってもらえるように、丁寧に、大切にしよう。
- 2025年3月17日
- 2025年3月15日
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