
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2026年9月22日

答えは本の中に
デイヴィッド・レヴィサン,
三辺律子
読み終わった
授業の課題本の冒険小説の登場人物の少年たちがゲイではないか?そのような小説は不適切だ!と保護者が反対する。
この小説自体三つの物語が入れ替わりながら進んでいく。
一つは母親が課題本が不適切だと声をあげたことに肩身の狭い思いをしつつ、本を取り上げられてしまって読めないので図書館で借りて読み、この本に問題があるとは思えないドノヴァンの章。
二つめはギデオンという少年の章。
時代は「ニンテンドー」でマリオカートをやっているので、1980-1990年代かな?
三つめは課題本の冒険小説の本編。
この小説の最後の数行の文章が少年2人がゲイなのではないか?という憶測を呼び〈ブックチャレンジ〉という授業で扱うのに相応しいかどうかを判断する会の俎上に載ることになる。
ドノヴァンは小学5年生で担任のハウ先生には同性の夫がいる。
またドノヴァンのクラスメイトや学校の生徒にも同性同士の両親を持つ子がたくさんいる。
それにクラスメイトの1人は自分がゲイだとカミングアウトした(それに対してクラスメイトたちが差別的な反応をせずに受け入れていたのがよかった)
そんな環境でドノヴァンの母は「小学5年生には早すぎる」と言って授業での扱いをやめるよう求めた。
子どもたちの方がよっぽど大人で、大騒ぎしている大人たちのせいでハウ先生が傷つかないかを心配している。
またハウ先生自身もすごく理性的でこの小説で少年2人がゲイかどうかは内容とは関係ないことや、たとえゲイでもいいし親友でもいい。
でもこの理由でこの本が不適切とされてしまった場合に、自分はLGBTQ+かもしれないと思っている子どもたちを否定することになることなどをきちんと説明していた。
著者あとがきを読んで、ドノヴァンの名前は1969年に出版された初のクィアYA小説の著者のジョン・ドノヴァンから借りたそうで、同じ年にはストーンウォール事件があった。
ストーンウォールについては『みんなこうして連帯してきた』で読んだ。
過去にさまざまな社会運動があって、現在があるという意味でもこの小説のドノヴァンの章のハウ先生たちがカミングアウトしてパートナーと暮らしていたりすることが描かれているように思った。
他にもさまざまな先人の名前を登場人物に付けている。
今のアメリカでこの本は図書館に配架されているのかな?禁書扱いされていないか心配になった。
同じく著者あとがきに「読む権利」を守るための組織があることが書かれていることにちょっと安心した。








